関数 $y = x^2 - 2ax + a^2 + 1$ が与えられており、区間 $0 \le x \le 2$ における最小値を求める。また、同じ区間における最大値を求める。

代数学二次関数最大値最小値場合分け平方完成
2025/6/1

1. 問題の内容

関数 y=x22ax+a2+1y = x^2 - 2ax + a^2 + 1 が与えられており、区間 0x20 \le x \le 2 における最小値を求める。また、同じ区間における最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 最小値の求め方:
与えられた関数 y=x22ax+a2+1y = x^2 - 2ax + a^2 + 1 を平方完成する。
y=(xa)2+1y = (x - a)^2 + 1
この関数のグラフは下に凸の放物線であり、頂点の座標は (a,1)(a, 1) である。
区間 0x20 \le x \le 2 における最小値を求めるために、頂点の xx 座標 aa の位置によって場合分けをする。
* (i) a<0a < 0 のとき:
区間 0x20 \le x \le 2 で関数は減少するので、x=0x = 0 で最小値をとる。最小値は y=022a(0)+a2+1=a2+1y = 0^2 - 2a(0) + a^2 + 1 = a^2 + 1.
* (ii) 0a20 \le a \le 2 のとき:
区間内に頂点があるので、x=ax = a で最小値をとる。最小値は y=(aa)2+1=1y = (a - a)^2 + 1 = 1.
* (iii) a>2a > 2 のとき:
区間 0x20 \le x \le 2 で関数は増加するので、x=2x = 2 で最小値をとる。最小値は y=222a(2)+a2+1=a24a+5y = 2^2 - 2a(2) + a^2 + 1 = a^2 - 4a + 5.
(2) 最大値の求め方:
与えられた関数 y=x22ax+a2+1y = x^2 - 2ax + a^2 + 1 を平方完成した式 y=(xa)2+1y = (x - a)^2 + 1 を利用する。
区間 0x20 \le x \le 2 における最大値を求めるために、頂点の xx 座標 aa の位置によって場合分けをする。
* (i) a1a \le 1 のとき:
x=2x=2で最大値をとる。最大値は y=222a(2)+a2+1=a24a+5y = 2^2 - 2a(2) + a^2 + 1 = a^2 - 4a + 5.
* (ii) a1a \ge 1 のとき:
x=0x=0で最大値をとる。最大値は y=022a(0)+a2+1=a2+1y = 0^2 - 2a(0) + a^2 + 1 = a^2 + 1.
場合分けをさらに細かくする必要がある。
* a<0a < 0 のとき, x=2x=2 で最大値: y=a24a+5y = a^2 - 4a + 5.
* 0a20 \le a \le 2 のとき、 x=0x = 0x=2x = 2 で比較する。
* a2+1a^2 + 1a24a+5a^2 - 4a + 5 の大小を比較する。
a2+1(a24a+5)=4a4a^2 + 1 - (a^2 - 4a + 5) = 4a - 4.
4a4>04a - 4 > 0 すなわち a>1a > 1 のとき x=0x=0 で最大。
4a4<04a - 4 < 0 すなわち a<1a < 1 のとき x=2x=2 で最大。
a=1a = 1 のとき、x=0x=0 でも x=2x=2 でも同じ値.
* a>2a > 2 のとき, x=0x=0 で最大値: y=a2+1y = a^2 + 1.

3. 最終的な答え

(1) 最小値:
a<0a < 0 のとき、a2+1a^2 + 1
0a20 \le a \le 2 のとき、11
a>2a > 2 のとき、a24a+5a^2 - 4a + 5
(2) 最大値:
a1a \le 1 のとき、a24a+5a^2 - 4a + 5
a1a \ge 1 のとき、a2+1a^2 + 1

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