3つの直線 $x - 2y = 0$ (1), $3x + 2y - 8 = 0$ (2), $ax - 4y + 3 = 0$ (3) について、以下の問いに答える。 (1) 3つの直線が三角形を作らないような定数 $a$ の値を求める。 (2) 3つの直線が直角三角形を作るような定数 $a$ の値を求める。

幾何学直線傾き三角形直角三角形連立方程式
2025/6/1

1. 問題の内容

3つの直線 x2y=0x - 2y = 0 (1), 3x+2y8=03x + 2y - 8 = 0 (2), ax4y+3=0ax - 4y + 3 = 0 (3) について、以下の問いに答える。
(1) 3つの直線が三角形を作らないような定数 aa の値を求める。
(2) 3つの直線が直角三角形を作るような定数 aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 3つの直線が三角形を作らないのは、以下の3つの場合が考えられる。
(i) 3つの直線が平行である。
(ii) 3つの直線のうち、2つが平行である。
(iii) 3つの直線が1点で交わる。
まず、(1)と(2)の直線の傾きを求める。
(1) より 2y=x2y = x なので、y=12xy = \frac{1}{2}x。したがって、傾きは 12\frac{1}{2}
(2) より 2y=3x+82y = -3x + 8 なので、y=32x+4y = -\frac{3}{2}x + 4。したがって、傾きは 32-\frac{3}{2}
(3) より 4y=ax+34y = ax + 3 なので、y=a4x+34y = \frac{a}{4}x + \frac{3}{4}。したがって、傾きは a4\frac{a}{4}
(i) 3つの直線が平行である場合: ありえない (傾きがすべて異なるため)
(ii) 3つの直線のうち、2つが平行である場合:
(1)と(3)が平行なとき、a4=12\frac{a}{4} = \frac{1}{2} より a=2a = 2
(2)と(3)が平行なとき、a4=32\frac{a}{4} = -\frac{3}{2} より a=6a = -6
(iii) 3つの直線が1点で交わる場合:
(1)と(2)の交点を求める。
x2y=0x - 2y = 0 より x=2yx = 2y。これを 3x+2y8=03x + 2y - 8 = 0 に代入すると、3(2y)+2y8=03(2y) + 2y - 8 = 0
8y=88y = 8 より y=1y = 1。したがって x=2x = 2
交点は (2,1)(2, 1)。この点が直線(3)上にあるとき、a(2)4(1)+3=0a(2) - 4(1) + 3 = 0
2a1=02a - 1 = 0 より a=12a = \frac{1}{2}
したがって、三角形を作らないような aa の値は、 a=2,6,12a = 2, -6, \frac{1}{2}
(2) 3つの直線が直角三角形を作るのは、いずれか2つの直線が垂直な場合である。
2つの直線が垂直であるとき、それぞれの傾きの積が-1になる。
(1)と(2)が垂直なとき、12×(32)=341\frac{1}{2} \times (-\frac{3}{2}) = -\frac{3}{4} \ne -1 なので垂直ではない。
(1)と(3)が垂直なとき、12×a4=1\frac{1}{2} \times \frac{a}{4} = -1 より a8=1\frac{a}{8} = -1 なので a=8a = -8
(2)と(3)が垂直なとき、32×a4=1-\frac{3}{2} \times \frac{a}{4} = -1 より 3a8=1-\frac{3a}{8} = -1 なので a=83a = \frac{8}{3}
したがって、直角三角形を作るような aa の値は、a=8,83a = -8, \frac{8}{3}

3. 最終的な答え

(1) a=2,6,12a = 2, -6, \frac{1}{2}
(2) a=8,83a = -8, \frac{8}{3}

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