四面体ABCDにおいて、頂点をA($\vec{a}$), B($\vec{b}$), C($\vec{c}$), D($\vec{d}$)とする。$\triangle$ACDの重心をG($\vec{g}$)、辺ABを2:1に内分する点をE($\vec{e}$)、線分EGの中点をP($\vec{p}$)とする。$\vec{p}$を$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, \vec{d}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル四面体内分点重心空間ベクトル
2025/6/5
はい、承知いたしました。問題9と10を解きます。
**問題9**

1. 問題の内容

四面体ABCDにおいて、頂点をA(a\vec{a}), B(b\vec{b}), C(c\vec{c}), D(d\vec{d})とする。\triangleACDの重心をG(g\vec{g})、辺ABを2:1に内分する点をE(e\vec{e})、線分EGの中点をP(p\vec{p})とする。p\vec{p}a,b,c,d\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, \vec{d}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

* まず、\triangleACDの重心Gの位置ベクトルg\vec{g}を求める。重心Gは各頂点の位置ベクトルの平均なので、
g=a+c+d3\vec{g} = \frac{\vec{a} + \vec{c} + \vec{d}}{3}
* 次に、辺ABを2:1に内分する点Eの位置ベクトルe\vec{e}を求める。内分点の公式より、
e=1a+2b2+1=a+2b3\vec{e} = \frac{1 \cdot \vec{a} + 2 \cdot \vec{b}}{2+1} = \frac{\vec{a} + 2\vec{b}}{3}
* 最後に、線分EGの中点Pの位置ベクトルp\vec{p}を求める。中点の公式より、
p=e+g2=a+2b3+a+c+d32=2a+2b+c+d6\vec{p} = \frac{\vec{e} + \vec{g}}{2} = \frac{\frac{\vec{a} + 2\vec{b}}{3} + \frac{\vec{a} + \vec{c} + \vec{d}}{3}}{2} = \frac{2\vec{a} + 2\vec{b} + \vec{c} + \vec{d}}{6}

3. 最終的な答え

p=2a+2b+c+d6\vec{p} = \frac{2\vec{a} + 2\vec{b} + \vec{c} + \vec{d}}{6}
**問題10**

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、辺OA, BCを2:1に内分する点をそれぞれD,Eとし、線分DEの中点をRとする。直線ORと平面ABCの交点をPとし、OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c}とするとき、OP\vec{OP}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

* まず、点D,Eの位置ベクトルを求める。
点Dは辺OAを2:1に内分するので、OD=23a\vec{OD} = \frac{2}{3}\vec{a}
点Eは辺BCを2:1に内分するので、OE=1b+2c3=b+2c3\vec{OE} = \frac{1\vec{b} + 2\vec{c}}{3} = \frac{\vec{b} + 2\vec{c}}{3}
* 次に、線分DEの中点Rの位置ベクトルOR\vec{OR}を求める。
OR=OD+OE2=23a+b+2c32=2a+b+2c6\vec{OR} = \frac{\vec{OD} + \vec{OE}}{2} = \frac{\frac{2}{3}\vec{a} + \frac{\vec{b} + 2\vec{c}}{3}}{2} = \frac{2\vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c}}{6}
* 点Pは直線OR上にあるので、実数kkを用いてOP=kOR=k2a+b+2c6\vec{OP} = k\vec{OR} = k\frac{2\vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c}}{6}と表せる。
* 点Pは平面ABC上にあるので、OP=sa+tb+uc\vec{OP} = s\vec{a} + t\vec{b} + u\vec{c}と表せる。ただし、s+t+u=1s + t + u = 1
したがって、k2a+b+2c6=sa+tb+uck\frac{2\vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c}}{6} = s\vec{a} + t\vec{b} + u\vec{c}である。
* 係数を比較すると、s=2k6,t=k6,u=2k6s = \frac{2k}{6}, t = \frac{k}{6}, u = \frac{2k}{6}となる。
s+t+u=1s+t+u=1より、2k6+k6+2k6=1\frac{2k}{6} + \frac{k}{6} + \frac{2k}{6} = 1なので、5k6=1\frac{5k}{6} = 1、したがってk=65k = \frac{6}{5}
* OP=k2a+b+2c6=652a+b+2c6=2a+b+2c5\vec{OP} = k\frac{2\vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c}}{6} = \frac{6}{5}\frac{2\vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c}}{6} = \frac{2\vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c}}{5}

3. 最終的な答え

OP=2a+b+2c5\vec{OP} = \frac{2\vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c}}{5}

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