三角形ABCにおいて、$AB=4, AC=5$とする。角BACの二等分線が辺BCと交わる点をDとする。 (1) 線分ADを3:2に内分する点をE、直線BEと辺ACとの交点をFとする。BD:DC, AF, BE/BF, △AEFの面積と△ABCの面積の比、点Eが△ABCの内心のときのBCの長さを求める。 (2) $BD=2$とする。直線ADと△ABCの外接円の交点で、点Aとは異なる点をGとする。AD・DG, △ABGと相似な三角形、AGの長さを求める。

幾何学三角形角の二等分線メネラウスの定理チェバの定理相似面積比外接円余弦定理
2025/6/6

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=4,AC=5AB=4, AC=5とする。角BACの二等分線が辺BCと交わる点をDとする。
(1) 線分ADを3:2に内分する点をE、直線BEと辺ACとの交点をFとする。BD:DC, AF, BE/BF, △AEFの面積と△ABCの面積の比、点Eが△ABCの内心のときのBCの長さを求める。
(2) BD=2BD=2とする。直線ADと△ABCの外接円の交点で、点Aとは異なる点をGとする。AD・DG, △ABGと相似な三角形、AGの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1)
BD:DCについて、角の二等分線の性質より、BD:DC=AB:AC=4:5BD:DC = AB:AC = 4:5となる。
ア:4, イ:5
AFについて、メネラウスの定理より、
CDDBBEEFFAAC=1\frac{CD}{DB} \cdot \frac{BE}{EF} \cdot \frac{FA}{AC} = 1
54BEEFFA5=1\frac{5}{4} \cdot \frac{BE}{EF} \cdot \frac{FA}{5} = 1
FA=4BE/EF=4EFBEFA = \frac{4}{BE/EF} = \frac{4EF}{BE}
また、ADを3:2に内分するので、
AE:ED=3:2AE:ED = 3:2
△ACDについて、メネラウスの定理より
AEEDDBBCCFFA=1\frac{AE}{ED} \cdot \frac{DB}{BC} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
3249CFFA=1\frac{3}{2} \cdot \frac{4}{9} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
CFFA=3294=64=32\frac{CF}{FA} = \frac{3}{2} \cdot \frac{9}{4} = \frac{6}{4} = \frac{3}{2}
2CF=3FA2CF = 3FA
AC=AF+FC=AF+32AF=52AF=5AC = AF + FC = AF + \frac{3}{2}AF = \frac{5}{2}AF = 5
AF=2AF = 2
よって、AF=25ACAF = \frac{2}{5}AC
ウ:2, エ:5
BE/BFについて、チェバの定理より、
AFFCCBBDDEEA=1\frac{AF}{FC} \cdot \frac{CB}{BD} \cdot \frac{DE}{EA} = 1
239423=1\frac{2}{3} \cdot \frac{9}{4} \cdot \frac{2}{3} = 1
よって、BE/BFはチェバの定理からは求まらない。
△ABDにおいて、EはADを3:2に内分するので、△ABDと△ABEの高さは同じであり、面積比は底辺の比となる。
ABEABD=AEAD=35\frac{\triangle ABE}{\triangle ABD} = \frac{AE}{AD} = \frac{3}{5}
△ABCにおいて、ADは角の二等分線であるので、
ABDABC=BDBC=49\frac{\triangle ABD}{\triangle ABC} = \frac{BD}{BC} = \frac{4}{9}
したがって、ABE=3549ABC=415ABC\triangle ABE = \frac{3}{5} \cdot \frac{4}{9} \triangle ABC = \frac{4}{15} \triangle ABC
AEFABE=AFAC=25\frac{\triangle AEF}{\triangle ABE} = \frac{AF}{AC} = \frac{2}{5}
AEF=25415ABC=875ABC\triangle AEF = \frac{2}{5} \cdot \frac{4}{15} \triangle ABC = \frac{8}{75} \triangle ABC
△AEFの面積と△ABCの面積の比は8/75
BEBF=5322=5/2\frac{BE}{BF} = \frac{5}{3} \frac{2}{2} = 5/2
△ABCの面積は875\frac{8}{75}
オ:5, カ:2, キ:8, クケ:75
点Eが△ABCの内心のとき、BCの長さについて、
AEAEは角の二等分線なのでAEAEは内角の二等分線。
EEが内心なので、ADADは角の二等分線である。
よって、BD:DC=AB:AC=4:5BD:DC = AB:AC = 4:5
BC=BD+DCBC = BD+DC
BD:DC=4:5BD:DC = 4:5
BC=BD+DCBC = BD + DC
内接円の中心なので、BD:DC=AB:ACBD:DC = AB:AC
Eが内心であるとき、AEAEは角の二等分線なので、AEAEは内角の二等分線。
AB+BC+CA=2(AB+CA)=29=18AB+BC+CA = 2(AB+CA) = 2*9 = 18
4+5+BC=x4+5+BC = x
BC=6BC=6
4+5+6=154+5+6=15
BD:DC=4:5
BD+DC=6BD+DC=6
5BD=4DC=4(6BD)5BD=4DC = 4(6-BD)
5BD=244BD5BD=24-4BD
9BD=249BD=24
BD=8/3BD=8/3
DC=10/3DC = 10/3
コ: 6
(2)
BD=2とする。
角の二等分線の性質より、AB:AC = BD:DC
4:5=2:DC
DC=5/2
BC=2+5/2=9/2
AD・DGについて、ADDG=BDDCAD \cdot DG = BD \cdot DC
ADDG=252=5AD \cdot DG = 2 \cdot \frac{5}{2} = 5
サ:5
△ABGと相似な三角形について、
△ABGは△ADCと相似である。
△ABG∽△ADC
シ:1
AGAC=ABAD\frac{AG}{AC} = \frac{AB}{AD}
AD=42+22242cosBAD = \sqrt{4^2 + 2^2 - 2 \cdot 4 \cdot 2 \cdot cosB}
ABDにおいて余弦定理よりcosB=(42+(9/2)252/4)/(24(9/2))=(16+81/425/4)/(36)=(64+56)/(144)=120/144=5/6\triangle ABDにおいて余弦定理よりcosB= (4^2+(9/2)^2-5^2/4) / (2*4*(9/2)) = (16+81/4 - 25/4)/(36)=(64+56)/(144)=120/144=5/6
AD=16+4165/6=2040/3=20/3=25/3=2153AD = \sqrt{16 + 4 - 16 * 5/6} = \sqrt{20 - 40/3} = \sqrt{20/3} = 2\sqrt{5/3} = \frac{2\sqrt{15}}{3}
AG/5=4/(2153)AG/5 = 4 / (\frac{2\sqrt{15}}{3})
AG=203215=3015=301515=215AG = 20 * \frac{3}{2\sqrt{15}} = \frac{30}{\sqrt{15}} = \frac{30\sqrt{15}}{15} = 2\sqrt{15}
2151\frac{2\sqrt{15}}{1}
ス:2, セソ:15, タ:1

3. 最終的な答え

(1)
BD:DC = 4:5
AF = (2/5)AC, BE = (5/2)BF
△AEFの面積は△ABCの面積の8/75倍
BC = 6
(2)
AD・DG = 5
△ABGは△ADCと相似である。
AG = (2√15)/1

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