$\triangle ABC$ において、$AB=6$、$\angle A$ の二等分線と辺 $BC$ の交点を $D$、辺 $AB$ を $3:4$ に内分する点を $E$、辺 $AC$ を $1:2$ に内分する点を $F$ とする。線分 $AD$, $CE$, $BF$ が1点で交わるとき、辺 $AC$ の長さを求めよ。

幾何学三角形角の二等分線チェバの定理メネラウスの定理
2025/6/5

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、AB=6AB=6A\angle A の二等分線と辺 BCBC の交点を DD、辺 ABAB3:43:4 に内分する点を EE、辺 ACAC1:21:2 に内分する点を FF とする。線分 ADAD, CECE, BFBF が1点で交わるとき、辺 ACAC の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、チェバの定理を用いる。
チェバの定理より、
AEEBBDDCCFFA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
ここで、AE:EB=3:4AE:EB = 3:4 より、AEEB=34\frac{AE}{EB} = \frac{3}{4}
また、AF:FC=2:1AF:FC = 2:1 より、CFFA=12\frac{CF}{FA} = \frac{1}{2}
したがって、
34BDDC12=1\frac{3}{4} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{1}{2} = 1
BDDC=83\frac{BD}{DC} = \frac{8}{3}
次に、角の二等分線の定理を用いる。
A\angle A の二等分線と辺 BCBC の交点が DD であるから、
AB:AC=BD:DCAB:AC = BD:DC
6:AC=836:AC = \frac{8}{3}
AC=638=188=94AC = 6 \cdot \frac{3}{8} = \frac{18}{8} = \frac{9}{4}
これは誤り。
角の二等分線の定理より AB:AC=BD:DCAB:AC = BD:DC
AB=6AB = 6、チェバの定理より BDDC=83\frac{BD}{DC}=\frac{8}{3} なので、6:AC=8:36:AC = 8:3 となり、
8AC=63=188 \cdot AC = 6 \cdot 3 = 18
よって、AC=188=94AC = \frac{18}{8} = \frac{9}{4}.
問題文をよく読み直す。角の二等分線と BCBC の交点が DD であることから、BDCD=ABAC\frac{BD}{CD} = \frac{AB}{AC} が成り立つ。
また、チェバの定理より AEEBBDDCCFFA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
ここで、AEEB=34\frac{AE}{EB} = \frac{3}{4}, CFFA=12\frac{CF}{FA} = \frac{1}{2} であるから、34BDDC12=1\frac{3}{4} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{1}{2} = 1
ゆえに BDDC=83\frac{BD}{DC} = \frac{8}{3}
BDDC=ABAC=6AC\frac{BD}{DC} = \frac{AB}{AC} = \frac{6}{AC} なので、6AC=83\frac{6}{AC} = \frac{8}{3}
8AC=188 AC = 18。よって、AC=188=94AC = \frac{18}{8} = \frac{9}{4}.
上記では、チェバの定理を用いたが、メネラウスの定理を用いる方法もある。
ABC\triangle ABC について、BF,CE,ADBF,CE,ADが一点で交わるので、
AEEBBDDCCFFA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{CF}{FA} = 1.
AE/EB=3/4,CF/FA=1/2AE/EB = 3/4, CF/FA = 1/2 より、
34BDDC12=1\frac{3}{4} \frac{BD}{DC} \frac{1}{2} = 1
BD/DC=8/3BD/DC = 8/3.
角の二等分線より、BD/DC=AB/ACBD/DC = AB/AC.
よって、8/3=6/AC8/3 = 6/AC.
AC=18/8=9/4AC = 18/8 = 9/4
この方法でも、AC=9/4AC = 9/4 となる。

3. 最終的な答え

94\frac{9}{4}

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