0.2 mol/kg の塩化マグネシウム水溶液の 25℃ における化学ポテンシャルを計算する問題です。ただし、塩化マグネシウムの標準状態化学ポテンシャルは $\mu^\circ$ とし、気体定数 $R = 8.314$ J/(mol・K) とします。平均活量係数の表が与えられています。

応用数学化学ポテンシャル熱力学活量モル濃度対数
2025/6/1

1. 問題の内容

0.2 mol/kg の塩化マグネシウム水溶液の 25℃ における化学ポテンシャルを計算する問題です。ただし、塩化マグネシウムの標準状態化学ポテンシャルは μ\mu^\circ とし、気体定数 R=8.314R = 8.314 J/(mol・K) とします。平均活量係数の表が与えられています。

2. 解き方の手順

塩化マグネシウム(MgCl2)の化学ポテンシャルμ\muは、次のように表されます。
μ=μ+RTlna\mu = \mu^\circ + RT\ln a
ここで、aaは活量であり、a=γ±νmνa = \gamma_{\pm}^\nu m^\nu と表されます。
γ±\gamma_{\pm}は平均活量係数、mmはモル濃度、ν\nuはイオンの総数です。
MgCl2の場合、MgCl2 \rightarrow Mg2+^{2+} + 2Cl^{-} なので、ν=1+2=3\nu = 1 + 2 = 3です。
また、m=0.2m = 0.2 mol/kg の時の平均活量係数 γ±\gamma_{\pm} は表から 0.4880.488 と読み取れます。
温度は T=25C=298.15 KT = 25^\circ\text{C} = 298.15\text{ K} です。
活量 aa は、
a=γ±νmν=(0.488)3(0.2)3=0.116056×0.008=0.000928a = \gamma_{\pm}^\nu m^\nu = (0.488)^3 (0.2)^3 = 0.116056 \times 0.008 = 0.000928
したがって、
lna=ln(0.000928)6.98\ln a = \ln (0.000928) \approx -6.98
μ=μ+RTlna=μ+8.314×298.15×(6.98)=μ17230.7 J/mol=μ17.23 kJ/mol\mu = \mu^\circ + RT\ln a = \mu^\circ + 8.314 \times 298.15 \times (-6.98) = \mu^\circ - 17230.7 \text{ J/mol} = \mu^\circ - 17.23 \text{ kJ/mol}

3. 最終的な答え

塩化マグネシウム水溶液の化学ポテンシャルは、μ=μ17.23\mu = \mu^\circ - 17.23 kJ/mol です。

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