1から9までの整数をいくつか足して10にする組み合わせを求める問題です。同じ数を何度用いても良いものとします。具体的には以下の3つの問いに答えます。 (1) 3個の数を用いる場合は何通りあるか。 (2) 8個以上の数を用いる場合は何通りあるか。 (3) 全部で何通りあるか。
2025/6/1
1. 問題の内容
1から9までの整数をいくつか足して10にする組み合わせを求める問題です。同じ数を何度用いても良いものとします。具体的には以下の3つの問いに答えます。
(1) 3個の数を用いる場合は何通りあるか。
(2) 8個以上の数を用いる場合は何通りあるか。
(3) 全部で何通りあるか。
2. 解き方の手順
(1) 3個の数を用いる場合
となるような1以上9以下の整数の組み合わせを求めます。ただし、順番は区別しません。
考えられる組み合わせを列挙します。
1 + 1 + 8 = 10
1 + 2 + 7 = 10
1 + 3 + 6 = 10
1 + 4 + 5 = 10
2 + 2 + 6 = 10
2 + 3 + 5 = 10
2 + 4 + 4 = 10
3 + 3 + 4 = 10
よって、8通りです。
(2) 8個以上の数を用いる場合
8個の場合:1+1+1+1+1+1+1+3=10, 1+1+1+1+1+1+2+2=10の2通り
9個の場合:1+1+1+1+1+1+1+1+2=10の1通り
10個の場合:1+1+1+1+1+1+1+1+1+1=10の1通り
したがって、2+1+1=4通りです。
(3) 全部で何通りあるか
まずは小さい数から数え上げます。
1個の場合:なし
2個の場合:1+9, 2+8, 3+7, 4+6, 5+5, 6+4, 7+3, 8+2, 9+1 の9通り
3個の場合:8通り (上記参照)
4個の場合:
1+1+1+7, 1+1+2+6, 1+1+3+5, 1+1+4+4, 1+2+2+5, 1+2+3+4, 1+3+3+3, 2+2+2+4, 2+2+3+3
, , , , , , , , の9通り。
さらにこれら各組み合わせの並び替えを考慮すると、
1+1+1+7は4通り, 1+1+2+6は12通り, 1+1+3+5は12通り, 1+1+4+4は6通り, 1+2+2+5は12通り, 1+2+3+4は24通り, 1+3+3+3は4通り, 2+2+2+4は4通り, 2+2+3+3は6通り。
5個の場合:1+1+1+1+6, 1+1+1+2+5, 1+1+1+3+4, 1+1+2+2+4, 1+1+2+3+3, 1+2+2+2+3,
6個の場合:1+1+1+1+1+5, 1+1+1+1+2+4, 1+1+1+1+3+3, 1+1+1+2+2+3, 1+1+2+2+2+2
7個の場合:1+1+1+1+1+1+4, 1+1+1+1+1+2+3, 1+1+1+1+1+1+2+2
8個の場合:2通り
9個の場合:1通り
10個の場合:1通り
総当たりで数えるのは難しいので、母関数を用いることを考えます。
の係数を求めれば良いのですが、計算が大変です。
総当りで数えていくことにします。
1個:0通り
2個:9通り
3個:8通り
4個:5通り
5個:3通り
6個:3通り
7個:2通り
8個:2通り
9個:1通り
10個:1通り
合計は、9 + 8 + 5 + 3 + 3 + 2 + 2 + 1 + 1 = 34通り
3. 最終的な答え
(1) 8通り
(2) 4通り
(3) 34通り