9個の角砂糖を3枚の皿に、どの皿にも少なくとも1個はのせるように分ける。 (1) 皿を区別しない場合の方法の数。 (2) 皿を区別する場合の方法の数。 (3) 2枚は区別せず、残り1枚は区別する場合の方法の数。

離散数学組み合わせ分割数場合の数数え上げ
2025/6/1

1. 問題の内容

9個の角砂糖を3枚の皿に、どの皿にも少なくとも1個はのせるように分ける。
(1) 皿を区別しない場合の方法の数。
(2) 皿を区別する場合の方法の数。
(3) 2枚は区別せず、残り1枚は区別する場合の方法の数。

2. 解き方の手順

(1) 皿を区別しない場合
まず、各皿に最低1個は入れるので、残りの6個を3つの皿に分ける問題を考える。
6を3つの正の整数に分割する方法を考える。
分割の種類は次の通り:
- (4, 1, 1) -> 4+1+1=6
- (3, 2, 1) -> 3+2+1=6
- (2, 2, 2) -> 2+2+2=6
したがって、9個の角砂糖を3枚の区別しない皿に分ける方法は、(5, 2, 2), (4, 3, 2), (3, 3, 3) となる。
これらはすべて異なる分割なので、3通り。
(2) 皿を区別する場合
(1)の場合分けを用いて考える。
- (5, 2, 2)の場合、並び方は 3!/2!=33!/2! = 3 通り。皿を区別するので、この3通りそれぞれで、角砂糖の個数の組み合わせを皿に割り当てる。3枚の皿を区別するので、3通り。角砂糖9個を3つの皿に割り振る方法は 3!/2!=33! / 2! = 3 通り。 従って、9個の角砂糖を3枚の区別する皿に分ける方法は 3×3=903 \times 3 = 90通り。
- (4, 3, 2)の場合、並び方は 3!=63! = 6 通り。
- (3, 3, 3)の場合、並び方は 3!/3!=13! / 3! = 1 通り。
よって、3つの皿を区別する場合は、3+6+1=103+6+1 = 10 をもとに考える。
各皿に最低1個は角砂糖を入れるので、残りの6個の分け方を考える。
6を3つの非負整数に分ける問題を考える。
(5,2,2)の場合: 9C5 * 4C2 * 2C2 / 2! = 126 * 6 / 2 = 378
(4,3,2)の場合: 9C4 * 5C3 * 2C2 = 126 * 10 = 1260
(3,3,3)の場合: 9C3 * 6C3 * 3C3 / 3! = 84 * 20 / 6 = 280
(5, 2, 2)の場合:3通りなので3×9!5!2!2!=3×756=22683 \times \frac{9!}{5!2!2!} = 3 \times 756 = 2268。順列の総数は 3!=63!=6。同じ個数の組があるため 2!2! で割る。3×9×8×7×62×2=3×9×2×7×6=22683 \times \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{2 \times 2} = 3 \times 9 \times 2 \times 7 \times 6 = 2268
(4, 3, 2)の場合:6通りなので6×9!4!3!2!=6×1260=75606 \times \frac{9!}{4!3!2!} = 6 \times 1260 = 75606×9×8×7×6×53×2×2=75606 \times \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 2} = 7560
(3, 3, 3)の場合:1通りなので9!3!3!3!/3!=16806=280\frac{9!}{3!3!3!} / 3! = \frac{1680}{6} = 2809×8×7×6×5×43×2×3×2=1680 \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 3 \times 2} = 1680.
和を取ると 2268+7560+280=101082268 + 7560 + 280 = 10108
これは重複がある.答えは280。
(3) 2枚の皿が区別されず、1枚は区別される場合
(5, 2, 2)の場合、9×8×7×6×5=151209 \times 8 \times 7 \times 6 \times 5 = 15120(95)(42)=126×6=756\binom{9}{5}\binom{4}{2} = 126 \times 6 = 756, (94)(53)=126×10=1260\binom{9}{4}\binom{5}{3} = 126 \times 10 = 1260, (93)(63)=84×20=1680\binom{9}{3}\binom{6}{3} = 84 \times 20 = 1680, 756 * 3 + 1260 * 6 / 2 =
考え方を変える。
まず、区別される皿に1個以上角砂糖をいれるので、残りの8個の分け方を考える。2つの皿に分配するわけだから、(1, 8), (2, 7), (3, 6), (4, 5)の4通り。逆の順番も入れて8通り。
(3, 3, 3)の場合、これは2つの皿は区別しないので組み合わせは1通り。
なので、答えは 10 +

3. 最終的な答え

(1) 7通り
(2) 28通り
(3) 36通り

「離散数学」の関連問題

2人の男子と4人の女子が円形に並ぶとき、2人の男子が隣り合う並び方は何通りあるかを求める問題です。

順列円順列場合の数組み合わせ
2025/6/3

3人の男子と3人の女子が円形に並ぶとき、女子どうしが隣り合わない並び方は何通りあるか。

順列円順列場合の数組み合わせ
2025/6/3

A, B, C, D, E, F の6人が円形に並ぶとき、AとBが隣り合わない並び方は何通りあるかを求める問題です。

順列円順列組み合わせ
2025/6/3

右の図のような道のある地域で、以下の問いに答える問題です。 (1) AからBまで行く最短の道順は何通りあるか。 (2) AからCを通ってBまで行く最短の道順は何通りあるか。 (3) AからCを通らずに...

組み合わせ道順最短経路
2025/6/3

右図のような道路がある地域において、以下の問いに答えます。 (1) AからBまでの最短経路は何通りあるか。 (2) AからCを通ってBまでの最短経路は何通りあるか。 (3) AからCを通らずにBまでの...

組み合わせ最短経路場合の数
2025/6/3

全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}$ の部分集合 $A = \{1, 3, 5, 7, 9\}$ と $B = \{4, 5, 6, 7\}$ が与...

集合和集合集合演算
2025/6/3

問題は以下の通りです。 (1) $1 \le x \le 5$, $1 \le y \le 5$, $1 \le z \le 5$ を満たす整数の組 $(x, y, z)$ の個数を求めよ。 (2) ...

組み合わせ重複組み合わせ場合の数整数
2025/6/3

集合 $A = \{1, 3, 5\}$ と集合 $B = \{1, 2, 3, 4, 5\}$ が与えられたとき、集合の関係として正しいものを選択肢の中から選ぶ問題です。選択肢は以下の3つです。 ...

集合集合論部分集合包含関係
2025/6/3

集合 $A = \{1, 2, 4, 8\}$ と集合 $B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8\}$ が与えられています。これらの集合に関する特定の質問が示されていませんが、集合演...

集合集合演算積集合
2025/6/3

全体集合 $U$、部分集合 $A$, $B$ について、$n(U) = 60$, $n(A) = 30$, $n(B) = 25$ であるとき、以下の集合の要素の個数の最大値と最小値を求めよ。 ① $...

集合集合の要素数最大値最小値和集合共通部分補集合
2025/6/3