不等式 $|x - \frac{1}{4}| < a$ を満たす整数 $x$ がちょうど5個存在するような $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学不等式絶対値整数数直線
2025/6/1

1. 問題の内容

不等式 x14<a|x - \frac{1}{4}| < a を満たす整数 xx がちょうど5個存在するような aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、絶対値の不等式 x14<a|x - \frac{1}{4}| < a を変形します。これは a<x14<a-a < x - \frac{1}{4} < a と同値です。
さらに、各辺に 14\frac{1}{4} を足すと、
14a<x<14+a\frac{1}{4} - a < x < \frac{1}{4} + a
となります。
この不等式を満たす整数 xx が5個あるということは、整数 xx の範囲が連続した5つの整数を含んでいるということです。整数が連続していることから、その範囲の中心付近に 14\frac{1}{4} があると考えられます。
14a\frac{1}{4} - a14+a\frac{1}{4} + a の中点は 14\frac{1}{4} なので、整数 xx の範囲の中心は 14\frac{1}{4} に近い整数になります。
整数 xx が5個存在するため、その5個の整数を中心の整数 nn として、n2,n1,n,n+1,n+2n-2, n-1, n, n+1, n+2 と表現できます。
このとき、n214an-2 \geq \frac{1}{4} - a かつ n+2<14+an+2 < \frac{1}{4} + a が必要です。
14a<n2\frac{1}{4} - a < n-2 より、a<n14+2=n+74a < n - \frac{1}{4} + 2 = n + \frac{7}{4}.
14+a>n+2\frac{1}{4} + a > n+2 より、a>n+214=n+74εa > n+2 - \frac{1}{4} = n + \frac{7}{4} - \varepsilon (ε\varepsilonは限りなく小さい正の数)
n3n-3 は範囲に含まれず、n+3n+3 も範囲に含まれないことから、
n314an-3 \leq \frac{1}{4} - a かつ 14+an+3\frac{1}{4} + a \leq n+3 を満たす必要があります。
n3>14an-3 > \frac{1}{4} - a を満たす必要があることから n314<an-3 - \frac{1}{4} < a
14+a<n+3\frac{1}{4} + a < n+3 を満たす必要があることから a<n+314=n+114a < n+3 - \frac{1}{4} = n+\frac{11}{4}
まとめると、
n214an-2 \geq \frac{1}{4} - a
n+2<14+an+2 < \frac{1}{4} + a
n3<14an-3 < \frac{1}{4} - a ではない
n+3>14+an+3 > \frac{1}{4} + a ではない
aa の条件は以下のようになります。
n+74a<n+114n+\frac{7}{4} \le a < n+\frac{11}{4}
最も小さい整数 n2n-2 が0だとすると、連続する整数は0, 1, 2, 3, 4となる。中央の整数は

2. したがって $n=2$ となり、$\frac{15}{4} \le a < \frac{19}{4}$

14a<0\frac{1}{4}-a < 0 かつ 14+a>4\frac{1}{4}+a > 4 である必要がある。
a>154a>\frac{15}{4} かつ a>14a > -\frac{1}{4}なので、確かに条件を満たす。

3. 最終的な答え

154a<194\frac{15}{4} \le a < \frac{19}{4}

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