2次方程式 $x^2 - 2(m-3)x + 4m = 0$ が異符号の解を持つような、定数 $m$ の値の範囲を求めます。グラフの考え方は使用しません。

代数学二次方程式解の符号判別式解と係数の関係
2025/6/2

1. 問題の内容

2次方程式 x22(m3)x+4m=0x^2 - 2(m-3)x + 4m = 0 が異符号の解を持つような、定数 mm の値の範囲を求めます。グラフの考え方は使用しません。

2. 解き方の手順

2次方程式が異符号の解を持つ条件は、以下の2点です。
* 異なる2つの実数解を持つこと
* 2つの解の積が負になること
まず、2次方程式が異なる2つの実数解を持つ条件を考えます。判別式 DD が正である必要があります。
D={2(m3)}24(1)(4m)>0D = \{ -2(m-3) \}^2 - 4(1)(4m) > 0
4(m26m+9)16m>04(m^2 - 6m + 9) - 16m > 0
4m224m+3616m>04m^2 - 24m + 36 - 16m > 0
4m240m+36>04m^2 - 40m + 36 > 0
m210m+9>0m^2 - 10m + 9 > 0
(m1)(m9)>0(m - 1)(m - 9) > 0
したがって、m<1m < 1 または m>9m > 9
次に、2つの解の積が負になる条件を考えます。2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 の解の積は ca\frac{c}{a} です。この問題では、解の積が 4m1=4m\frac{4m}{1} = 4m ですから、4m<04m < 0 でなければなりません。
4m<04m < 0
m<0m < 0
以上の2つの条件を満たす mm の範囲を求めます。m<1m < 1 または m>9m > 9 であり、かつ m<0m < 0 である必要があります。したがって、m<0m < 0

3. 最終的な答え

m<0m < 0

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