$a > 0$, $b > 0$, $c > 0$ のとき、$(a+b)(b+c)(c+a) \geq 8abc$ が成り立つことを証明し、等号が成り立つ条件を求める。

代数学不等式相加相乗平均証明数式処理
2025/6/4

1. 問題の内容

a>0a > 0, b>0b > 0, c>0c > 0 のとき、(a+b)(b+c)(c+a)8abc(a+b)(b+c)(c+a) \geq 8abc が成り立つことを証明し、等号が成り立つ条件を求める。

2. 解き方の手順

相加平均・相乗平均の関係を利用する。
まず、a>0,b>0a > 0, b > 0 より、相加平均・相乗平均の関係から、
a+b2aba+b \geq 2\sqrt{ab}
同様に、b>0,c>0b > 0, c > 0 より、
b+c2bcb+c \geq 2\sqrt{bc}
そして、c>0,a>0c > 0, a > 0 より、
c+a2cac+a \geq 2\sqrt{ca}
これら3つの不等式の両辺はすべて正であるから、辺々掛け合わせると、
(a+b)(b+c)(c+a)2ab2bc2ca(a+b)(b+c)(c+a) \geq 2\sqrt{ab} \cdot 2\sqrt{bc} \cdot 2\sqrt{ca}
(a+b)(b+c)(c+a)8a2b2c2(a+b)(b+c)(c+a) \geq 8\sqrt{a^2b^2c^2}
(a+b)(b+c)(c+a)8abc(a+b)(b+c)(c+a) \geq 8abc
したがって、(a+b)(b+c)(c+a)8abc(a+b)(b+c)(c+a) \geq 8abcが成り立つことが証明できた。
等号が成り立つのは、それぞれの相加平均・相乗平均の関係において等号が成り立つときである。つまり、
a=ba = b, b=cb = c, c=ac = a が同時に成り立つとき。
これは a=b=ca=b=c を意味する。

3. 最終的な答え

(a+b)(b+c)(c+a)8abc(a+b)(b+c)(c+a) \geq 8abc
等号が成り立つのは、a=b=ca = b = c のとき。

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