## 問題の内容

代数学線形代数ベクトル1次結合連立方程式
2025/6/2
## 問題の内容
与えられたベクトル a\mathbf{a} が、与えられたベクトル b1\mathbf{b}_1b2\mathbf{b}_2 の1次結合で表せるための条件を求める問題です。具体的には、以下の2つの場合について、aa あるいは a,ba, b の条件を求めます。
(1)
a=[a23]\mathbf{a} = \begin{bmatrix} a \\ 2 \\ 3 \end{bmatrix}, b1=[121]\mathbf{b}_1 = \begin{bmatrix} 1 \\ 2 \\ 1 \end{bmatrix}, b2=[231]\mathbf{b}_2 = \begin{bmatrix} 2 \\ 3 \\ 1 \end{bmatrix}
(2)
a=[0ab]\mathbf{a} = \begin{bmatrix} 0 \\ a \\ b \end{bmatrix}, b1=[111]\mathbf{b}_1 = \begin{bmatrix} 1 \\ -1 \\ 1 \end{bmatrix}, b2=[113]\mathbf{b}_2 = \begin{bmatrix} 1 \\ 1 \\ 3 \end{bmatrix}
## 解き方の手順
ベクトル a\mathbf{a} がベクトル b1\mathbf{b}_1b2\mathbf{b}_2 の1次結合で表せるということは、あるスカラー xxyy が存在して、
a=xb1+yb2\mathbf{a} = x\mathbf{b}_1 + y\mathbf{b}_2
が成り立つということです。この式を各成分ごとに書き下し、連立方程式を解くことで、aa または a,ba, b の条件を求めることができます。
**(1) の場合**
1次結合の式は以下のようになります。
[a23]=x[121]+y[231]\begin{bmatrix} a \\ 2 \\ 3 \end{bmatrix} = x\begin{bmatrix} 1 \\ 2 \\ 1 \end{bmatrix} + y\begin{bmatrix} 2 \\ 3 \\ 1 \end{bmatrix}
この式を成分ごとに書き出すと、以下の連立方程式が得られます。
a=x+2ya = x + 2y
2=2x+3y2 = 2x + 3y
3=x+y3 = x + y
3番目の式より x=3yx = 3 - y であるため、これを2番目の式に代入すると、
2=2(3y)+3y=62y+3y=6+y2 = 2(3 - y) + 3y = 6 - 2y + 3y = 6 + y
よって、y=26=4y = 2 - 6 = -4
これを x=3yx = 3 - y に代入すると、x=3(4)=7x = 3 - (-4) = 7
これらを1番目の式に代入すると、
a=7+2(4)=78=1a = 7 + 2(-4) = 7 - 8 = -1
**(2) の場合**
1次結合の式は以下のようになります。
[0ab]=x[111]+y[113]\begin{bmatrix} 0 \\ a \\ b \end{bmatrix} = x\begin{bmatrix} 1 \\ -1 \\ 1 \end{bmatrix} + y\begin{bmatrix} 1 \\ 1 \\ 3 \end{bmatrix}
この式を成分ごとに書き出すと、以下の連立方程式が得られます。
0=x+y0 = x + y
a=x+ya = -x + y
b=x+3yb = x + 3y
1番目の式より x=yx = -y であるため、これを2番目の式に代入すると、
a=(y)+y=2ya = -(-y) + y = 2y
また、3番目の式に代入すると、
b=y+3y=2yb = -y + 3y = 2y
したがって、a=2ya = 2y かつ b=2yb = 2y であるため、a=ba = b が条件となります。
## 最終的な答え
(1) a=1a = -1
(2) a=ba = b

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