鉄板100kgを生産する機械が正常に動作しているか調査するため、16枚の鉄板の重さを測定したところ、標本平均が108kg、標本不偏分散が400であった。鉄板の重さが正規分布に従うとき、母平均が100kgであるという仮説を、有意水準0.10で検定し、帰無仮説が棄却されるか採択されるか、また片側検定か両側検定かを選択する問題。
2025/6/2
1. 問題の内容
鉄板100kgを生産する機械が正常に動作しているか調査するため、16枚の鉄板の重さを測定したところ、標本平均が108kg、標本不偏分散が400であった。鉄板の重さが正規分布に従うとき、母平均が100kgであるという仮説を、有意水準0.10で検定し、帰無仮説が棄却されるか採択されるか、また片側検定か両側検定かを選択する問題。
2. 解き方の手順
まず、帰無仮説と対立仮説を設定します。
帰無仮説:母平均は100kgである。()
対立仮説:母平均は100kgと異なる。()
次に、検定統計量を計算します。
標本サイズが小さい()ため、t検定を行います。
t値は次の式で計算します。
ここで、
は標本平均(108kg)、
は帰無仮説における母平均(100kg)、
は標本不偏分散(400)、
は標本サイズ(16)です。
これらの値を代入すると、
自由度は です。
有意水準は0.10なので、両側検定の場合、有意水準は0.05ずつになります。
問題文に与えられたt分布表の値を見ると、、、 です。
計算されたt値は1.6であり、が与えられていませんが、を用いて判断します。
両側検定の場合、t値が1.6であることに対して、右側の確率はであるため、左側の確率と足した両側の確率は有意水準0.10より大きくなります。よって、帰無仮説は棄却されません。
3. 最終的な答え
⑥両側検定で帰無仮説が採択された