A県とB県の勤労者世帯の平均年収に差があると言えるかどうかを、有意水準0.05で検定する問題です。A県とB県の標本平均、標本不偏分散、標本の大きさが与えられており、検定統計量 $Z$ が $Z = (\bar{X}_A - \bar{X}_B) / \sqrt{S_A^2/n_A + S_B^2/n_B}$ で計算され、これが標準正規分布 $N(0,1)$ に従うものとして、正しい選択肢を選ぶ必要があります。
2025/6/2
1. 問題の内容
A県とB県の勤労者世帯の平均年収に差があると言えるかどうかを、有意水準0.05で検定する問題です。A県とB県の標本平均、標本不偏分散、標本の大きさが与えられており、検定統計量 が で計算され、これが標準正規分布 に従うものとして、正しい選択肢を選ぶ必要があります。
2. 解き方の手順
まず、与えられた値を用いて検定統計量 を計算します。
ステップ1: 各値を代入します。
, , , , , .
ステップ2: を計算します。
(概算)
ステップ3: 有意水準0.05で両側検定を行うかどうかを判断します。問題文では「差があると言えるか」と問われているので、両側検定を行います。
ステップ4: 標準正規分布表(または問題文で与えられた値)を用いて、有意水準0.05に対応する臨界値を調べます。両側検定なので、 となり、 より、臨界値は です。
ステップ5: 計算された 値と臨界値を比較します。 であり、 であるため、帰無仮説は棄却されます。
ステップ6: の値が負であるため、左側で棄却されます。しかし、両側検定を行っているので、両側検定で帰無仮説が棄却されたと判断します。
3. 最終的な答え
⑤両側検定で帰無仮説が棄却された