2つのチームA, Bが優勝戦を行う。先に2勝した方を優勝チームとする。最初の試合でAが勝った場合、優勝が決定するまでの勝負の分かれ方は何通りあるか。ただし、試合では引き分けもあるが、引き分けの次の試合は必ず勝負がつくものとする。

確率論・統計学確率試合場合の数組み合わせ
2025/6/4

1. 問題の内容

2つのチームA, Bが優勝戦を行う。先に2勝した方を優勝チームとする。最初の試合でAが勝った場合、優勝が決定するまでの勝負の分かれ方は何通りあるか。ただし、試合では引き分けもあるが、引き分けの次の試合は必ず勝負がつくものとする。

2. 解き方の手順

最初の試合はAが勝っているので、残り2勝すればAが優勝、Bが2勝すればBが優勝となる。
引き分けは次の試合で必ず勝負がつくので、引き分けをDと表現すると、ADまたはBDと考えることができる。
Aが最初に勝っているので、Aが優勝するためにはあと1勝すればよい。Bが優勝するためにはあと2勝すればよい。
場合分けして考える。
(1) Aが2連勝する場合:AA
(2) Aが2勝するまでにBが1勝する場合:ABA, BAA
(3) Aが2勝するまでに引き分けが1回入る場合:ADA, DAA
(4) Aが2勝するまでにBが1勝し、引き分けが1回入る場合:BDAA, DABA, ABDA, ADAB, BADA, BAAD
(5) Bが2連勝する場合:BAA
(6) Bが2勝するまでに引き分けが1回入る場合:BDAA, DABA, ABDA, ADAB, BADA, BAAD
(7) Bが2勝する場合 : BAA
最初の試合でAが勝っているので、ここからの勝ち負けを列挙していく。
Aが優勝する場合:
・AA
・ABA
・BAA
・ADA
・DAA
・ABDA
・ADAB
・BADA
・BAAD
・BDAA
・DABA
Bが優勝する場合:
・B B
・B A B
・A B B
・B D B
・D B B
・B A D B
・B D A B
・A B D B
・A D B B
・D A B B
・D B A B
上記の場合分けを考慮して、以下の場合分けを行う。
(1) 2試合で決着する場合:AA, BB
(2) 3試合で決着する場合:ABA, BAA, BAB, ABB
(3) 4試合で決着する場合:ABDA, ADAB, BADA, BAAD, BDBB, DBBB, ABDB, ADBB, BBAA, BBDD, BDDA, BADD, DABB, DABA, DABB
引き分けがあった場合は、引き分けの次の試合は必ず勝負がつく。
* AA (Aが2連勝)
* ABA (Aが2勝し、Bが1勝)
* BAA (Aが2勝し、Bが1勝)
* ADA (Aが1勝、引き分け、Aが勝ち)
* DAA (引き分け、Aが2連勝)
* ABDA (Aが1勝, Bが1勝、引き分け、Aが勝ち)
* ADAB (Aが1勝, 引き分け、Bが1勝、Aが勝ち)
* BADA (Bが1勝、Aが1勝、引き分け、Aが勝ち)
* BAAD (Bが1勝、引き分け、Aが1勝、Aが勝ち)
* BDAA (Bが1勝、引き分け、Aが1勝、Aが勝ち)
* DABA (引き分け、Bが1勝、Aが1勝、Aが勝ち)
したがって、11通りである。

3. 最終的な答え

11通り

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