(1) 領域Dを図示する。
y≥∣2x+1∣を場合分けして考える。 2x+1≥0のとき、つまりx≥−21のとき、y≥2x+1 2x+1<0のとき、つまりx<−21のとき、y≥−2x−1 2x−3y+9≥0より、y≤32x+3 これらの不等式を図示する。境界線を含む。
(2) x2−4x+y2=kとおき、これを変形する。 (x−2)2+y2=k+4 これは中心(2,0)、半径k+4の円を表す。k+4≥0、つまりk≥−4。 この円が領域Dと共有点を持つときのkの最大値と最小値を求める。
まず、y=2x+1と2x−3y+9=0の交点を求める。 2x−3(2x+1)+9=0より、−4x+6=0、x=23、y=2(23)+1=4 交点は(23,4) 次に、y=−2x−1と2x−3y+9=0の交点を求める。 2x−3(−2x−1)+9=0より、8x+12=0、x=−23、y=−2(−23)−1=2 交点は(−23,2) 円の中心(2,0)と(23,4)の距離は(23−2)2+(4−0)2=41+16=465=265 円の中心(2,0)と(−23,2)の距離は(−23−2)2+(2−0)2=449+4=465=265 円(x−2)2+y2=k+4が点(23,4)を通るとき、k+4=465、k=465−4=449 円(x−2)2+y2=k+4が点(−23,2)を通るとき、k+4=465、k=465−4=449 よって、最大値M=449を与える点は(23,4)と(−23,2) 円がy=−2x−1に接するとき、円の中心(2,0)から直線2x+y+1=0までの距離は、 22+12∣2(2)+0+1∣=55=5 よってk+4=5、k=1 接点は2x+y+1=0上の点であるから、y=−2x−1 (x−2)2+(−2x−1)2=5 x2−4x+4+4x2+4x+1=5 5x2=0、x=0、y=−1 x2−4x+y2=0−0+1=1 円がy=2x+1に接するとき、円の中心(2,0)から直線2x−y+1=0までの距離は、 22+(−1)2∣2(2)−0+1∣=55=5 円の中心(2,0)を通り、y=32x+3に垂直な直線を考えると、y=−23(x−2)、y=−23x+3 y=32x+3とy=−23x+3の交点は(0,3) 円の中心(2,0)と(0,3)の距離は(2−0)2+(0−3)2=4+9=13 円が(0,3)を通るとき、k+4=13、k=9 (x−2)2+y2=k+4とy=0が接するとき、k+4=4、k=0、(x−2)2=4、x=0,4 (0,0)は領域Dに含まれないが、(4,0)は領域Dに含まれる。 x=4、y=0のとき、x2−4x+y2=16−16+0=0 よって、最小値mを与える点は、線分2x−3y+9=0と、y=∣2x+1∣の交点付近になると予想できる。 点(−3/2,2)で最小値をとる可能性がある。このとき、x2−4x+y2=9/4+6+4=49/4>0 y = 0のとき、 2x+9≥0より、x≥−9/2 x2−4x=(x−2)2−4 x=−1/2のとき、(−1/2)2−4(−1/2)=1/4+2=9/4 (2,0)とy=∣2x+1∣との交点を考えると、0=∣2x+1∣より、x=−1/2 この点は領域Dに含まれるので、この点は候補。
最小値は、円(x−2)2+y2=k+4がy=∣2x+1∣と接する場合。 この時、(x−2)2+(2x+1)2=k+4となる。 5x2+5=k+4、k=5x2+1≥1. 最小値m=1を与える点の座標は(0, -1),(4, 0).