与えられた6つの極限を計算する問題です。 (1) $\lim_{x \to \infty} \frac{1}{x+2}$ (2) $\lim_{x \to -\infty} \frac{1}{x^3+1}$ (3) $\lim_{x \to -\infty} (1 - \frac{1}{x^2})$ (4) $\lim_{x \to \infty} (x^2 - x^3)$ (5) $\lim_{x \to -\infty} (x^2 + x^3)$ (6) $\lim_{x \to \infty} (x + \frac{1}{x})$

解析学極限関数の極限無限大発散
2025/6/3

1. 問題の内容

与えられた6つの極限を計算する問題です。
(1) limx1x+2\lim_{x \to \infty} \frac{1}{x+2}
(2) limx1x3+1\lim_{x \to -\infty} \frac{1}{x^3+1}
(3) limx(11x2)\lim_{x \to -\infty} (1 - \frac{1}{x^2})
(4) limx(x2x3)\lim_{x \to \infty} (x^2 - x^3)
(5) limx(x2+x3)\lim_{x \to -\infty} (x^2 + x^3)
(6) limx(x+1x)\lim_{x \to \infty} (x + \frac{1}{x})

2. 解き方の手順

(1) xx が無限大に近づくとき、x+2x+2 も無限大に近づきます。したがって、1x+2\frac{1}{x+2} は0に近づきます。
(2) xx が負の無限大に近づくとき、x3x^3 も負の無限大に近づきます。したがって、x3+1x^3+1 も負の無限大に近づきます。よって、1x3+1\frac{1}{x^3+1} は0に近づきます。
(3) xx が負の無限大に近づくとき、x2x^2 は無限大に近づきます。したがって、1x2\frac{1}{x^2} は0に近づきます。よって、11x21 - \frac{1}{x^2} は1に近づきます。
(4) xx が無限大に近づくとき、x2x^2x3x^3 も無限大に近づきます。しかし、x3x^3 の方が x2x^2 より速く増加するので、x2x3x^2 - x^3 は負の無限大に近づきます。
x2x3=x3(1x1)x^2 - x^3 = x^3(\frac{1}{x}-1)であり、xx \to \inftyのとき(1x1)1(\frac{1}{x} - 1) \to -1なので、全体としては-\inftyに発散する。
(5) xx が負の無限大に近づくとき、x2x^2 は正の無限大に近づき、x3x^3 は負の無限大に近づきます。x3x^3の方がx2x^2より速く変化するので、x2+x3x^2 + x^3 は負の無限大に近づきます。
x2+x3=x3(1x+1)x^2 + x^3 = x^3(\frac{1}{x}+1)であり、xx \to -\inftyのとき(1x+1)1(\frac{1}{x} + 1) \to 1なので、全体としては-\inftyに発散する。
(6) xx が無限大に近づくとき、1x\frac{1}{x} は0に近づきます。したがって、x+1xx + \frac{1}{x} は無限大に近づきます。

3. 最終的な答え

(1) 0
(2) 0
(3) 1
(4) -\infty
(5) -\infty
(6) \infty

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