関数 $f(x) = -x^3 + 12x^2 - 36x + 12$ (ただし、$0 \le x \le a$) の最小値と最大値を求めよ。場合分けは、$0 < a < 1$ または $a > 2$ のとき、および $1 \le a \le 2$ のとき、の2通りである。

解析学関数の最大・最小微分場合分け三次関数
2025/6/4

1. 問題の内容

関数 f(x)=x3+12x236x+12f(x) = -x^3 + 12x^2 - 36x + 12 (ただし、0xa0 \le x \le a) の最小値と最大値を求めよ。場合分けは、0<a<10 < a < 1 または a>2a > 2 のとき、および 1a21 \le a \le 2 のとき、の2通りである。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) の導関数を求めます。
f(x)=3x2+24x36f'(x) = -3x^2 + 24x - 36
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。
3x2+24x36=0-3x^2 + 24x - 36 = 0
x28x+12=0x^2 - 8x + 12 = 0
(x2)(x6)=0(x - 2)(x - 6) = 0
したがって、x=2,6x = 2, 6 が極値を与える xx の値です。
ここで、0xa0 \le x \le a の範囲で考えます。x=6x=6は常に範囲外なので、x=2x=2のみ考えます。
f(0)=12f(0) = 12
f(2)=8+4872+12=20f(2) = -8 + 48 - 72 + 12 = -20
場合分けをします。
(i) 0<a<20 < a < 2 のとき
0xa0 \le x \le a の範囲で、f(x)f(x)x=2x=2 で極小値を持つかどうかを考えます。
0<a<10 < a < 1のとき、x=2x=2は範囲外なので、区間[0,a][0, a]f(x)f(x)は単調減少であるとは言えません。
f(x)f(x) は区間 0xa0 \le x \le a で減少します。したがって、最小値は f(a)=a3+12a236a+12f(a) = -a^3 + 12a^2 - 36a + 12 となります。
a>2a > 2のとき、x=2x=2は範囲内なので、区間[0,a][0, a]におけるf(x)f(x)の最小値はf(2)=20f(2) = -20となります。
(ii) 1a21 \le a \le 2 のとき
f(x)f(x)x=2x=2 で極小値 20-20 をとります。また、f(0)=12f(0) = 12 です。
したがって、最小値は f(2)=20f(2) = -20 となります。
次に、最大値を求めます。
0xa0 \le x \le a の範囲で、f(x)f(x) の最大値は f(0)=12f(0) = 12 です。ただし、f(a)>f(0)f(a) > f(0) になることもあり得ます。
f(a)=a3+12a236a+12f(a) = -a^3 + 12a^2 - 36a + 12
f(a)f(0)=a3+12a236a=a(a212a+36)=a(a6)2f(a) - f(0) = -a^3 + 12a^2 - 36a = -a(a^2 - 12a + 36) = -a(a-6)^2
したがって、f(a)f(0)f(a) \le f(0) なので、最大値は常に f(0)=12f(0) = 12 となります。

3. 最終的な答え

最小値:
- 0<a<20 < a < 2 のとき、最小値は a3+12a236a+12-a^3 + 12a^2 - 36a + 12
- a>2a > 2のとき、最小値は 20-20
- 1a21 \le a \le 2 のとき、最小値は 20-20
最大値:12
したがって、解答は以下の通りです。
1 = 2
2 = 2
3 = -20
4 = -20
5 = -20
6 = 12
7 = 12

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