曲線 $x^2 + xy + y^2 - 3 = 0$ 上の点で、原点から最も近い点と最も遠い点を求める問題です。

幾何学曲線距離最大・最小ラグランジュの未定乗数法
2025/6/3

1. 問題の内容

曲線 x2+xy+y23=0x^2 + xy + y^2 - 3 = 0 上の点で、原点から最も近い点と最も遠い点を求める問題です。

2. 解き方の手順

原点からの距離の二乗を d2=x2+y2d^2 = x^2 + y^2 とします。
この d2d^2 を、制約条件 x2+xy+y23=0x^2 + xy + y^2 - 3 = 0 の下で最大化および最小化します。
ラグランジュの未定乗数法を用いると、ラグランジュ関数は次のようになります。
L(x,y,λ)=x2+y2λ(x2+xy+y23)L(x, y, \lambda) = x^2 + y^2 - \lambda(x^2 + xy + y^2 - 3)
このラグランジュ関数を xx, yy, λ\lambda で偏微分し、それぞれ 00 とおきます。
Lx=2xλ(2x+y)=0\frac{\partial L}{\partial x} = 2x - \lambda(2x + y) = 0
Ly=2yλ(x+2y)=0\frac{\partial L}{\partial y} = 2y - \lambda(x + 2y) = 0
Lλ=(x2+xy+y23)=0\frac{\partial L}{\partial \lambda} = -(x^2 + xy + y^2 - 3) = 0
最初の2つの式から、以下が得られます。
2x=λ(2x+y)2x = \lambda(2x + y)
2y=λ(x+2y)2y = \lambda(x + 2y)
λ0\lambda \ne 0として、
2x(x+2y)=2y(2x+y)2x(x+2y) = 2y(2x+y)
2x2+4xy=4xy+2y22x^2 + 4xy = 4xy + 2y^2
2x2=2y22x^2 = 2y^2
x2=y2x^2 = y^2
したがって、x=yx = y または x=yx = -yです。
(1) x=yx = yの場合:
x2+xy+y23=0x^2 + xy + y^2 - 3 = 0に代入すると、x2+x2+x23=0x^2 + x^2 + x^2 - 3 = 0より、3x2=33x^2 = 3
よって、x2=1x^2 = 1、つまり、x=±1x = \pm 1。したがって、x=y=1x = y = 1またはx=y=1x = y = -1
このとき、d2=x2+y2=12+12=2d^2 = x^2 + y^2 = 1^2 + 1^2 = 2 または d2=(1)2+(1)2=2d^2 = (-1)^2 + (-1)^2 = 2
点の座標は (1,1)(1, 1)(1,1)(-1, -1)
(2) x=yx = -yの場合:
x2+xy+y23=0x^2 + xy + y^2 - 3 = 0に代入すると、x2x2+x23=0x^2 - x^2 + x^2 - 3 = 0より、x2=3x^2 = 3
よって、x=±3x = \pm \sqrt{3}。したがって、x=3,y=3x = \sqrt{3}, y = -\sqrt{3}またはx=3,y=3x = -\sqrt{3}, y = \sqrt{3}
このとき、d2=x2+y2=(3)2+(3)2=3+3=6d^2 = x^2 + y^2 = (\sqrt{3})^2 + (-\sqrt{3})^2 = 3 + 3 = 6 または d2=(3)2+(3)2=3+3=6d^2 = (-\sqrt{3})^2 + (\sqrt{3})^2 = 3 + 3 = 6
点の座標は (3,3)(\sqrt{3}, -\sqrt{3})(3,3)(-\sqrt{3}, \sqrt{3})
d2=2d^2 = 2 のとき、d=2d = \sqrt{2}
d2=6d^2 = 6 のとき、d=6d = \sqrt{6}

3. 最終的な答え

原点に最も近い点: (1,1)(1, 1), (1,1)(-1, -1)
原点から最も遠い点: (3,3)(\sqrt{3}, -\sqrt{3}), (3,3)(-\sqrt{3}, \sqrt{3})

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