原点からの距離の二乗を d2=x2+y2 とします。 この d2 を、制約条件 x2+xy+y2−3=0 の下で最大化および最小化します。 ラグランジュの未定乗数法を用いると、ラグランジュ関数は次のようになります。
L(x,y,λ)=x2+y2−λ(x2+xy+y2−3) このラグランジュ関数を x, y, λ で偏微分し、それぞれ 0 とおきます。 ∂x∂L=2x−λ(2x+y)=0 ∂y∂L=2y−λ(x+2y)=0 ∂λ∂L=−(x2+xy+y2−3)=0 最初の2つの式から、以下が得られます。
2x=λ(2x+y) 2y=λ(x+2y) 2x(x+2y)=2y(2x+y) 2x2+4xy=4xy+2y2 2x2=2y2 したがって、x=y または x=−yです。 x2+xy+y2−3=0に代入すると、x2+x2+x2−3=0より、3x2=3。 よって、x2=1、つまり、x=±1。したがって、x=y=1またはx=y=−1。 このとき、d2=x2+y2=12+12=2 または d2=(−1)2+(−1)2=2。 点の座標は (1,1) と (−1,−1)。 x2+xy+y2−3=0に代入すると、x2−x2+x2−3=0より、x2=3。 よって、x=±3。したがって、x=3,y=−3またはx=−3,y=3。 このとき、d2=x2+y2=(3)2+(−3)2=3+3=6 または d2=(−3)2+(3)2=3+3=6。 点の座標は (3,−3) と (−3,3)。 d2=2 のとき、d=2 d2=6 のとき、d=6