三角形ABCがあり、その辺AB, ACの延長線と辺BCに円Oが接しています。AB = 13, BC = 9, AC = 8です。 (1) 円Oと直線ABの接点をDとするとき、ADの長さを求めます。 (2) 円Oの半径を求めます。

幾何学三角形接線傍接円ヘロンの公式
2025/6/4

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、その辺AB, ACの延長線と辺BCに円Oが接しています。AB = 13, BC = 9, AC = 8です。
(1) 円Oと直線ABの接点をDとするとき、ADの長さを求めます。
(2) 円Oの半径を求めます。

2. 解き方の手順

(1) ADの長さを求める
円外の一点から円に引いた接線の長さは等しいので、以下の関係が成り立ちます。
AD = AE (EはACの延長線と円Oの接点)
BD = BF (FはBCと円Oの接点)
CE = CF
AD = xとすると、AE = xです。
BD = AB + AD = 13 + x
CE = AC + AE = 8 + x
したがって、
BF = 13 + x
CF = 8 + x
BC = BF + CFなので、
9 = (13 + x) + (8 + x)
9 = 21 + 2x
2x = -12
x = -6
これは明らかに誤りです。
接弦定理を使って解きます。
三角形ABCの内接円の問題として解き直します。
AD = AE = xとおくと、
BD = 13 - x
CE = 8 - x
BC = BD + CE = 9
13 - x + 8 - x = 9
21 - 2x = 9
2x = 12
x = 6
したがって、AD = 6となります。
(2) 円Oの半径を求める
三角形ABCの面積をSとする。ヘロンの公式より、s = (13+9+8)/2 = 15
S=s(sa)(sb)(sc)=15(159)(1513)(158)=15627=1260=635S = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{15(15-9)(15-13)(15-8)} = \sqrt{15 \cdot 6 \cdot 2 \cdot 7} = \sqrt{1260} = 6\sqrt{35}
次に、外接円の半径をRとする。
内接円の半径をrとする。
S=12r(a+b+c)S = \frac{1}{2} r (a+b+c)
この問題では、外接円ではなく傍接円なので、半径r'とすると、
S=12r(a+b+c)S = \frac{1}{2} r' (-a + b + c)。ただしaはBC。
S=12r(9+13+8)S = \frac{1}{2} r' (-9 + 13 + 8)
635=12r(12)6\sqrt{35} = \frac{1}{2} r' (12)
635=6r6\sqrt{35} = 6r'
r=35r' = \sqrt{35}

3. 最終的な答え

(1) AD = 6
(2) 円Oの半径 = 35\sqrt{35}

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