与えられた2直線がなす鋭角 $\alpha$ を求める問題です。2つの問題があります。 (1) $\sqrt{3}x + 3y - 1 = 0$ と $-x + \sqrt{3}y - 2 = 0$ (2) $2x + 4y + 1 = 0$ と $x - 3y + 7 = 0$

幾何学直線角度傾き三角関数
2025/6/3

1. 問題の内容

与えられた2直線がなす鋭角 α\alpha を求める問題です。2つの問題があります。
(1) 3x+3y1=0\sqrt{3}x + 3y - 1 = 0x+3y2=0-x + \sqrt{3}y - 2 = 0
(2) 2x+4y+1=02x + 4y + 1 = 0x3y+7=0x - 3y + 7 = 0

2. 解き方の手順

2直線のなす角を求めるには、それぞれの直線の傾きを利用します。
傾きを m1,m2m_1, m_2 とすると、2直線のなす角 θ\theta は、
tanθ=m1m21+m1m2\tan \theta = \left| \frac{m_1 - m_2}{1 + m_1 m_2} \right|
で求められます。鋭角を求めるので、θ\theta が90度を超えた場合は、180度から引いた値を答えます。
(1)
3x+3y1=0\sqrt{3}x + 3y - 1 = 0 より、 3y=3x+13y = -\sqrt{3}x + 1 なので、y=33x+13y = -\frac{\sqrt{3}}{3}x + \frac{1}{3}。傾きは m1=33m_1 = -\frac{\sqrt{3}}{3}
x+3y2=0-x + \sqrt{3}y - 2 = 0 より、3y=x+2\sqrt{3}y = x + 2 なので、y=13x+23y = \frac{1}{\sqrt{3}}x + \frac{2}{\sqrt{3}}。傾きは m2=13=33m_2 = \frac{1}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}}{3}
tanθ=33331+(33)(33)=233139=23369=23323=3=3\tan \theta = \left| \frac{-\frac{\sqrt{3}}{3} - \frac{\sqrt{3}}{3}}{1 + (-\frac{\sqrt{3}}{3})(\frac{\sqrt{3}}{3})} \right| = \left| \frac{-\frac{2\sqrt{3}}{3}}{1 - \frac{3}{9}} \right| = \left| \frac{-\frac{2\sqrt{3}}{3}}{\frac{6}{9}} \right| = \left| \frac{-\frac{2\sqrt{3}}{3}}{\frac{2}{3}} \right| = |-\sqrt{3}| = \sqrt{3}
θ=π3=60\theta = \frac{\pi}{3} = 60^\circ
したがって、鋭角 α\alpha6060^\circ
(2)
2x+4y+1=02x + 4y + 1 = 0 より、4y=2x14y = -2x - 1 なので、y=12x14y = -\frac{1}{2}x - \frac{1}{4}。傾きは m1=12m_1 = -\frac{1}{2}
x3y+7=0x - 3y + 7 = 0 より、3y=x+73y = x + 7 なので、y=13x+73y = \frac{1}{3}x + \frac{7}{3}。傾きは m2=13m_2 = \frac{1}{3}
tanθ=12131+(12)(13)=56116=5656=1=1\tan \theta = \left| \frac{-\frac{1}{2} - \frac{1}{3}}{1 + (-\frac{1}{2})(\frac{1}{3})} \right| = \left| \frac{-\frac{5}{6}}{1 - \frac{1}{6}} \right| = \left| \frac{-\frac{5}{6}}{\frac{5}{6}} \right| = |-1| = 1
θ=π4=45\theta = \frac{\pi}{4} = 45^\circ
したがって、鋭角 α\alpha4545^\circ

3. 最終的な答え

(1) 6060^\circ
(2) 4545^\circ

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