与えられた極方程式 $r = \frac{2}{1-\sqrt{2}\cos\theta}$ を解析し、円錐曲線の種類を特定し、その性質を求めます。

解析学極座標円錐曲線双曲線直交座標変換
2025/6/3

1. 問題の内容

与えられた極方程式 r=212cosθr = \frac{2}{1-\sqrt{2}\cos\theta} を解析し、円錐曲線の種類を特定し、その性質を求めます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた極方程式を直交座標の方程式に変換します。
r=212cosθr = \frac{2}{1 - \sqrt{2}\cos\theta} より、
r(12cosθ)=2r(1 - \sqrt{2}\cos\theta) = 2
r2rcosθ=2r - \sqrt{2}r\cos\theta = 2
ここで、r=x2+y2r = \sqrt{x^2+y^2} および x=rcosθx = r\cos\theta を用いて、極座標から直交座標に変換します。
x2+y22x=2\sqrt{x^2+y^2} - \sqrt{2}x = 2
x2+y2=2x+2\sqrt{x^2+y^2} = \sqrt{2}x + 2
両辺を二乗すると、
x2+y2=(2x+2)2x^2+y^2 = (\sqrt{2}x+2)^2
x2+y2=2x2+42x+4x^2+y^2 = 2x^2 + 4\sqrt{2}x + 4
0=x2y2+42x+40 = x^2 - y^2 + 4\sqrt{2}x + 4
この式は、双曲線を表しています。
双曲線を標準形に変形するために、xの項をまとめます。
x2+42xy2=4x^2 + 4\sqrt{2}x - y^2 = -4
(x2+42x+8)y2=4+8(x^2 + 4\sqrt{2}x + 8) - y^2 = -4 + 8
(x+22)2y2=4(x + 2\sqrt{2})^2 - y^2 = 4
(x+22)24y24=1\frac{(x + 2\sqrt{2})^2}{4} - \frac{y^2}{4} = 1
これは、中心が (22,0)(-2\sqrt{2}, 0) で、横方向に開いた双曲線を表しています。
a2=4a^2 = 4 より、a=2a=2
b2=4b^2 = 4 より、b=2b=2
c2=a2+b2=4+4=8c^2 = a^2 + b^2 = 4 + 4 = 8
c=8=22c = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
焦点は (22±22,0)(-2\sqrt{2} \pm 2\sqrt{2}, 0) となり、すなわち (0,0)(0,0) および (42,0)(-4\sqrt{2},0) です。

3. 最終的な答え

この極方程式は双曲線を表し、その直交座標の方程式は (x+22)24y24=1\frac{(x + 2\sqrt{2})^2}{4} - \frac{y^2}{4} = 1 です。

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