2つの等差数列 $\{a_n\}$ と $\{b_n\}$ がある。数列 $\{a_n\}$ の初項は $a_1 = 2$ であり、末項は $a_{100} = 299$ である。数列 $\{b_n\}$ の初項は $b_1 = 110$ であり、初項から第56項までの和が0である。 (1) 数列 $\{a_n\}$ の公差 $d_a$ を求め、この数列の初項から末項までの和 $S$ を求め、また、$T = \sum_{k=1}^{99} \frac{1}{a_k a_{k+1}}$ の値を求める。 (2) 数列 $\{b_n\}$ の公差 $d_b$ を求め、数列 $\{b_n\}$ の初項から第$n$項までの和を $U_n$ とするとき、$U_n$ の最大値を求め、等差数列 $\{a_n\}$ と $\{b_n\}$ の両方に現れる数の総和 $V$ を求める。
2025/6/3
## 数学の問題
1. 問題の内容
2つの等差数列 と がある。数列 の初項は であり、末項は である。数列 の初項は であり、初項から第56項までの和が0である。
(1) 数列 の公差 を求め、この数列の初項から末項までの和 を求め、また、 の値を求める。
(2) 数列 の公差 を求め、数列 の初項から第項までの和を とするとき、 の最大値を求め、等差数列 と の両方に現れる数の総和 を求める。
2. 解き方の手順
(1) 数列 について
より、 である。
数列 の初項から末項までの和 は、等差数列の和の公式より
を利用する。
(2) 数列 について
初項から第56項までの和が0であるので、
は で最大値 をとる。
と の共通項を求める。
は整数であるから、 は3の倍数でなければならない。
の項は であるから
のとき は の項に含まれる
, よって、 は共通項である。
, よって、 は共通項である。
, よって、 は共通項である。
, よって、 は共通項である。
, よって、 は共通項である。
, よって、 は共通項である。
, よって、 は共通項である。
, よって、 は共通項である。
, よって、 は共通項である。
, よって、 は共通項である。
, これはの範囲に含まれない。
共通項は の10個である。
3. 最終的な答え
(1) 公差: 3, 和: 15050, T: 99/598
(2) 公差: -4, 最大値: 1568, 和: 560