位数が素数である群は巡回群であることを証明する。

代数学群論巡回群ラグランジュの定理素数位数
2025/6/6

1. 問題の内容

位数が素数である群は巡回群であることを証明する。

2. 解き方の手順

以下のように証明する。
(1) GGを位数が素数ppである群とする。
(2) GGの単位元ではない任意の元aaを選ぶ。つまり、aGa \in G, aea \neq e (ここで、eeGGの単位元)。
(3) aaによって生成される巡回部分群<a><a>を考える。
(4) ラグランジュの定理より、<a>|<a>|G|G|を割り切る。つまり、<a>|<a>|ppを割り切る。
(5) ppは素数であるから、<a>|<a>|は1またはppである。
(6) aea \neq eなので、<a>1|<a>| \neq 1である。したがって、<a>=p|<a>| = pである。
(7) したがって、<a><a>GGの部分群で、<a>=G=p|<a>| = |G| = pであるため、<a>=G<a> = Gである。
(8) これは、GGが巡回群であることを意味する。なぜならば、GGは単一の元aaによって生成されるからである。

3. 最終的な答え

位数が素数である群は巡回群である。

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