関数 $y = x + \sqrt{4-x^2}$ の最大値と最小値を求めます。

解析学最大値最小値微分関数のグラフ定義域
2025/6/4

1. 問題の内容

関数 y=x+4x2y = x + \sqrt{4-x^2} の最大値と最小値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、定義域を求めます。根号の中身が非負である必要があるので、
4x204-x^2 \ge 0
x24x^2 \le 4
2x2-2 \le x \le 2
次に、微分を計算します。
dydx=1+124x2(2x)=1x4x2\frac{dy}{dx} = 1 + \frac{1}{2\sqrt{4-x^2}} (-2x) = 1 - \frac{x}{\sqrt{4-x^2}}
dydx=0\frac{dy}{dx} = 0 となる xx を求めます。
1x4x2=01 - \frac{x}{\sqrt{4-x^2}} = 0
1=x4x21 = \frac{x}{\sqrt{4-x^2}}
4x2=x\sqrt{4-x^2} = x
4x2=x24-x^2 = x^2
2x2=42x^2 = 4
x2=2x^2 = 2
x=±2x = \pm \sqrt{2}
x=2x = \sqrt{2}4x2=x\sqrt{4-x^2} = x を満たしますが、x=2x = -\sqrt{2} は満たしません。したがって、x=2x = \sqrt{2} が極値を与える候補です。
x=2x = \sqrt{2} のとき、y=2+42=2+2=22y = \sqrt{2} + \sqrt{4-2} = \sqrt{2} + \sqrt{2} = 2\sqrt{2}
次に、定義域の端点での値を計算します。
x=2x = -2 のとき、y=2+4(2)2=2+0=2y = -2 + \sqrt{4-(-2)^2} = -2 + 0 = -2
x=2x = 2 のとき、y=2+4(2)2=2+0=2y = 2 + \sqrt{4-(2)^2} = 2 + 0 = 2
したがって、
x=2x = \sqrt{2} のとき、y=22y = 2\sqrt{2}
x=2x = -2 のとき、y=2y = -2
x=2x = 2 のとき、y=2y = 2
222(1.414)=2.8282\sqrt{2} \approx 2(1.414) = 2.828 なので、最大値は 222\sqrt{2}、最小値は 2-2 です。

3. 最終的な答え

最大値: 222\sqrt{2} (x=2x = \sqrt{2}のとき)
最小値: 2-2 (x=2x = -2のとき)

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