問題は3つあります。 問題2: 大学生Aさんの小テスト5回の平均点が72点である。1回目の点数が57点、3回目が83点、4回目が75点、5回目が80点であるとき、2回目の点数を求める。 問題3: 20人の学生のテストのスコア分布が与えられたグラフから、平均値、中央値、最頻値を求め、標準偏差を小数点以下第一位を四捨五入して整数値で求める。 問題4: 80個の値からなるデータがあり、そのうち20個の平均値が16、分散が24、残りの60個の平均値が12、分散が28である。このデータ全体の平均値と分散を求める。

確率論・統計学平均中央値最頻値分散標準偏差データ分析
2025/6/4

1. 問題の内容

問題は3つあります。
問題2: 大学生Aさんの小テスト5回の平均点が72点である。1回目の点数が57点、3回目が83点、4回目が75点、5回目が80点であるとき、2回目の点数を求める。
問題3: 20人の学生のテストのスコア分布が与えられたグラフから、平均値、中央値、最頻値を求め、標準偏差を小数点以下第一位を四捨五入して整数値で求める。
問題4: 80個の値からなるデータがあり、そのうち20個の平均値が16、分散が24、残りの60個の平均値が12、分散が28である。このデータ全体の平均値と分散を求める。

2. 解き方の手順

問題2:
5回の平均点が72点なので、合計点は 72×5=36072 \times 5 = 360 点である。
1, 3, 4, 5回目の合計点は 57+83+75+80=29557 + 83 + 75 + 80 = 295 点である。
2回目の点数は 360295=65360 - 295 = 65 点である。
問題3:
まず、各点数の人数をグラフから読み取る。
0点:0人、10点:0人、20点:1人、30点:2人、40点:3人、50点:4人、60点:7人、70点:1人、80点:1人、90点:1人、100点:0人
平均値:
20×1+30×2+40×3+50×4+60×7+70×1+80×1+90×120=20+60+120+200+420+70+80+9020=106020=53\frac{20 \times 1 + 30 \times 2 + 40 \times 3 + 50 \times 4 + 60 \times 7 + 70 \times 1 + 80 \times 1 + 90 \times 1}{20} = \frac{20 + 60 + 120 + 200 + 420 + 70 + 80 + 90}{20} = \frac{1060}{20} = 53
中央値:
20人なので、10番目と11番目の人の平均が中央値となる。
累積人数は、0:0人、10:0人、20:1人、30:3人、40:6人、50:10人、60:17人
よって、10番目と11番目の人はそれぞれ50点と60点なので、中央値は 50+602=55\frac{50 + 60}{2} = 55
最頻値:
最も人数の多い点数は60点である。
標準偏差:
分散を求める。
分散 = (2053)2×1+(3053)2×2+(4053)2×3+(5053)2×4+(6053)2×7+(7053)2×1+(8053)2×1+(9053)2×120\frac{(20-53)^2 \times 1 + (30-53)^2 \times 2 + (40-53)^2 \times 3 + (50-53)^2 \times 4 + (60-53)^2 \times 7 + (70-53)^2 \times 1 + (80-53)^2 \times 1 + (90-53)^2 \times 1}{20}
= (33)2×1+(23)2×2+(13)2×3+(3)2×4+(7)2×7+(17)2×1+(27)2×1+(37)2×120\frac{(-33)^2 \times 1 + (-23)^2 \times 2 + (-13)^2 \times 3 + (-3)^2 \times 4 + (7)^2 \times 7 + (17)^2 \times 1 + (27)^2 \times 1 + (37)^2 \times 1}{20}
= 1089+1058+507+36+343+289+729+136920=541920=270.95\frac{1089 + 1058 + 507 + 36 + 343 + 289 + 729 + 1369}{20} = \frac{5419}{20} = 270.95
標準偏差 = 270.9516.46\sqrt{270.95} \approx 16.46
小数点以下第一位を四捨五入すると16
問題4:
全体の平均:
全体の合計は 20×16+60×12=320+720=104020 \times 16 + 60 \times 12 = 320 + 720 = 1040
全体の平均は 104080=13\frac{1040}{80} = 13
全体の分散:
V(X)=E[X2](E[X])2V(X) = E[X^2] - (E[X])^2 より、
E[X2]=V(X)+(E[X])2E[X^2] = V(X) + (E[X])^2
20個のデータの E[X2]=24+162=24+256=280E[X^2] = 24 + 16^2 = 24 + 256 = 280
60個のデータの E[X2]=28+122=28+144=172E[X^2] = 28 + 12^2 = 28 + 144 = 172
全体の E[X2]=20×280+60×17280=5600+1032080=1592080=199E[X^2] = \frac{20 \times 280 + 60 \times 172}{80} = \frac{5600 + 10320}{80} = \frac{15920}{80} = 199
全体の分散 = 199132=199169=30199 - 13^2 = 199 - 169 = 30

3. 最終的な答え

問題2: 65点
問題3: 平均値: 53, 中央値: 55, 最頻値: 60, 標準偏差: 16
問題4: 全体の平均値: 13, 全体の分散: 30

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