関数 $f(x) = \frac{1}{1-x}$ のマクローリン級数を求める。解析学マクローリン級数テイラー展開微分等比級数2025/6/41. 問題の内容関数 f(x)=11−xf(x) = \frac{1}{1-x}f(x)=1−x1 のマクローリン級数を求める。2. 解き方の手順マクローリン級数は、関数 f(x)f(x)f(x) の x=0x=0x=0 におけるテイラー展開である。テイラー展開は一般に次のように表される。f(x)=∑n=0∞f(n)(a)n!(x−a)nf(x) = \sum_{n=0}^{\infty} \frac{f^{(n)}(a)}{n!}(x-a)^nf(x)=∑n=0∞n!f(n)(a)(x−a)nマクローリン級数の場合は a=0a=0a=0 なので、f(x)=∑n=0∞f(n)(0)n!xnf(x) = \sum_{n=0}^{\infty} \frac{f^{(n)}(0)}{n!}x^nf(x)=∑n=0∞n!f(n)(0)xnとなる。ここで、f(n)(0)f^{(n)}(0)f(n)(0) は f(x)f(x)f(x) の nnn 階微分を x=0x=0x=0 で評価した値である。まず、f(x)f(x)f(x) の導関数をいくつか計算する。f(x)=(1−x)−1f(x) = (1-x)^{-1}f(x)=(1−x)−1f′(x)=(1−x)−2f'(x) = (1-x)^{-2}f′(x)=(1−x)−2f′′(x)=2(1−x)−3f''(x) = 2(1-x)^{-3}f′′(x)=2(1−x)−3f′′′(x)=6(1−x)−4f'''(x) = 6(1-x)^{-4}f′′′(x)=6(1−x)−4f(4)(x)=24(1−x)−5f^{(4)}(x) = 24(1-x)^{-5}f(4)(x)=24(1−x)−5一般に、f(n)(x)=n!(1−x)−(n+1)f^{(n)}(x) = n!(1-x)^{-(n+1)}f(n)(x)=n!(1−x)−(n+1) と推測できる。次に、x=0x=0x=0 での値を計算する。f(0)=(1−0)−1=1f(0) = (1-0)^{-1} = 1f(0)=(1−0)−1=1f′(0)=(1−0)−2=1f'(0) = (1-0)^{-2} = 1f′(0)=(1−0)−2=1f′′(0)=2(1−0)−3=2f''(0) = 2(1-0)^{-3} = 2f′′(0)=2(1−0)−3=2f′′′(0)=6(1−0)−4=6f'''(0) = 6(1-0)^{-4} = 6f′′′(0)=6(1−0)−4=6f(4)(0)=24(1−0)−5=24f^{(4)}(0) = 24(1-0)^{-5} = 24f(4)(0)=24(1−0)−5=24一般に、f(n)(0)=n!f^{(n)}(0) = n!f(n)(0)=n! となる。したがって、マクローリン級数はf(x)=∑n=0∞n!n!xn=∑n=0∞xnf(x) = \sum_{n=0}^{\infty} \frac{n!}{n!}x^n = \sum_{n=0}^{\infty} x^nf(x)=∑n=0∞n!n!xn=∑n=0∞xnこれは等比級数である。 ∣x∣<1|x|<1∣x∣<1 のとき、この級数は収束し、∑n=0∞xn=11−x\sum_{n=0}^{\infty} x^n = \frac{1}{1-x}∑n=0∞xn=1−x1となる。3. 最終的な答え∑n=0∞xn\sum_{n=0}^{\infty} x^n∑n=0∞xn