画像に写っている2つの極限の問題を解きます。 (4) $\lim_{x \to 0} \frac{a^x - 1}{2x}$ (8) $\lim_{x \to \infty} \frac{x^2}{e^x}$

解析学極限ロピタルの定理指数関数対数関数
2025/6/4

1. 問題の内容

画像に写っている2つの極限の問題を解きます。
(4) limx0ax12x\lim_{x \to 0} \frac{a^x - 1}{2x}
(8) limxx2ex\lim_{x \to \infty} \frac{x^2}{e^x}

2. 解き方の手順

(4) の問題:
ax=eln(ax)=exlnaa^x = e^{\ln(a^x)} = e^{x \ln a}を利用して、x0x \to 0のとき、ax1xlnaa^x - 1 \approx x \ln aとなることを利用します。
limx0ax12x=limx0exlna12x\lim_{x \to 0} \frac{a^x - 1}{2x} = \lim_{x \to 0} \frac{e^{x \ln a} - 1}{2x}
ここで、limx0ex1x=1\lim_{x \to 0} \frac{e^x - 1}{x} = 1を利用するために、lna=t\ln a = t と置換すると、
limx0exlna12x=limx0exlna1xlnalna2=1lna2=lna2\lim_{x \to 0} \frac{e^{x \ln a} - 1}{2x} = \lim_{x \to 0} \frac{e^{x \ln a} - 1}{x \ln a} \cdot \frac{\ln a}{2} = 1 \cdot \frac{\ln a}{2} = \frac{\ln a}{2}
(8) の問題:
ロピタルの定理を2回適用します。limxf(x)g(x)\lim_{x \to \infty} \frac{f(x)}{g(x)}の形であり、\frac{\infty}{\infty}になっているので、ロピタルの定理が適用できます。
limxx2ex=limx2xex=limx2ex=0\lim_{x \to \infty} \frac{x^2}{e^x} = \lim_{x \to \infty} \frac{2x}{e^x} = \lim_{x \to \infty} \frac{2}{e^x} = 0

3. 最終的な答え

(4) lna2\frac{\ln a}{2}
(8) 00

「解析学」の関連問題

問題は、$\log(\log x)$ の値を求めるものではなく、この関数が定義されるための $x$ の条件を求めるものと推測されます。対数関数が定義されるためには、真数が正である必要があります。

対数関数定義域不等式
2025/6/6

与えられた関数 $u(x,y)$ を、$x$ と $y$ それぞれで偏微分する問題です。具体的には、以下の6つの関数について偏微分を求めます。 (1) $u(x, y) = x^2y^2$ (2) $...

偏微分多変数関数
2025/6/6

与えられた関数 $u(x, y)$ を、$x$ と $y$ でそれぞれ偏微分する問題です。具体的には、以下の6つの関数について、$u_x = \frac{\partial u}{\partial x}...

偏微分多変数関数微分
2025/6/6

与えられた微分方程式を解く問題です。微分方程式は $\frac{dy}{dt} = k(1-\frac{y}{L})y$ であり、初期条件は $y(0) = y_0$ です。

微分方程式変数分離積分初期条件
2025/6/6

$u = \frac{e^t - e^{-t}}{2}$ とおくとき、$t$ を $u$ の式で表し、不定積分 $\int \sqrt{u^2+1} du$ を求めよ。

不定積分置換積分双曲線関数対数関数
2025/6/6

関数 $f(x) = |x|$ が $x=0$ で微分可能でないことを示す。

微分可能性絶対値関数極限解析学
2025/6/6

以下の不定積分を計算する問題です。 (1) $\int \sin^{-1} x \, dx$ (2) $\int x \tan^{-1} x \, dx$ (3) $\int x \ln(x^2+1)...

不定積分部分積分積分計算
2025/6/6

問題は、次の不定積分 $I$ と $J$ を計算することです。 $I = \int e^{ax} \sin(bx) dx$ $J = \int e^{ax} \cos(bx) dx$ ただし、$ab ...

積分不定積分部分積分指数関数三角関数Eulerの公式
2025/6/6

与えられた問題は、極限 $\lim_{x \to \infty} \frac{2^x}{x^2}$ を計算することです。

極限ロピタルの定理指数関数
2025/6/6

与えられた極限を求めます。 $$ \lim_{x \to \infty} \frac{2^x}{\pi x^2} $$

極限ロピタルの定理指数関数微分
2025/6/6