ベクトル $\vec{a} = (k, -1)$ と $\vec{b} = (3, 2-k)$ が与えられているとき、以下の条件を満たす実数 $k$ の値を求めます。 (1) $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が平行。 (2) $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が垂直。

代数学ベクトル内積平行垂直二次方程式
2025/6/5

1. 問題の内容

ベクトル a=(k,1)\vec{a} = (k, -1)b=(3,2k)\vec{b} = (3, 2-k) が与えられているとき、以下の条件を満たす実数 kk の値を求めます。
(1) a\vec{a}b\vec{b} が平行。
(2) a\vec{a}b\vec{b} が垂直。

2. 解き方の手順

(1) a\vec{a}b\vec{b} が平行である条件は、a=tb\vec{a} = t\vec{b} を満たす実数 tt が存在することです。つまり、
(k,1)=t(3,2k) (k, -1) = t(3, 2-k)
この式は以下の2つの式に分解できます。
k=3t k = 3t
1=t(2k) -1 = t(2-k)
最初の式から t=k3 t = \frac{k}{3} となります。これを2番目の式に代入します。
1=k3(2k) -1 = \frac{k}{3}(2-k)
3=2kk2 -3 = 2k - k^2
k22k3=0 k^2 - 2k - 3 = 0
この2次方程式を解きます。
(k3)(k+1)=0 (k-3)(k+1) = 0
よって、k=3k=3 または k=1k=-1 です。
k=3k=3のとき、a=(3,1)\vec{a}=(3,-1)b=(3,1)\vec{b}=(3,-1)なので、a=b\vec{a}=\vec{b}で平行。
k=1k=-1のとき、a=(1,1)\vec{a}=(-1,-1)b=(3,3)\vec{b}=(3,3)なので、a=13b\vec{a}=-\frac{1}{3}\vec{b}で平行。
したがって、どちらも解となります。
(2) a\vec{a}b\vec{b} が垂直である条件は、内積 ab=0\vec{a} \cdot \vec{b} = 0 となることです。
ab=(k)(3)+(1)(2k)=0\vec{a} \cdot \vec{b} = (k)(3) + (-1)(2-k) = 0
3k2+k=0 3k - 2 + k = 0
4k=2 4k = 2
k=12 k = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(1) k=3,1k = 3, -1
(2) k=12k = \frac{1}{2}

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