三角形ABCの内部に点Pがあり、正の数$l, m, n$について、ベクトルに関する関係式 $l\vec{PA} + m\vec{PB} + n\vec{PC} = \vec{0}$ が成り立っているとき、三角形PBC, PCA, PABの面積比 $\triangle PBC : \triangle PCA : \triangle PAB = l : m : n$ を示す。
2025/6/5
1. 問題の内容
三角形ABCの内部に点Pがあり、正の数について、ベクトルに関する関係式 が成り立っているとき、三角形PBC, PCA, PABの面積比 を示す。
2. 解き方の手順
まず、与えられたベクトルの方程式を変形します。点Aを基準とした位置ベクトルで表すことを考えます。などを用いて書き換えると、
これを整理してについて解くと、
次に、この式を変形して、点Pが線分BCを内分する点を通ることを示します。
ここで、 とおくと、点Dは線分BCを に内分する点です。
このとき、 となり、点Pは線分ADを に内分する点となります。
さて、 の面積を とすると、, , であることを示します。
別解:
の係数の比に着目し、面積比を求めることを考えます。
を書き換えて、
ここで、点Dを となるように線分AB上に取ると、
したがって、 となり、点Pは線分CD上にあることがわかります。
このとき、 となり、 となります。
また、 より、
したがって、
よって