点Cを中心とする半径rの円について、以下の問いに答えます。 (1) 円周上の任意の点をPとしたとき、ベクトル $\vec{OC}$, $\vec{OP}$, r の満たす関係式(円のベクトル方程式)を求めます。 (2) 点Cの座標を(a, b)、点Pの座標を(x, y)としたとき、$(x-a)^2 + (y-b)^2 = r^2$ が成り立つことを証明します。

幾何学ベクトルベクトル方程式座標平面証明
2025/6/8
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5. 点Cを中心とする半径rの円に関する問題

1. 問題の内容

点Cを中心とする半径rの円について、以下の問いに答えます。
(1) 円周上の任意の点をPとしたとき、ベクトル OC\vec{OC}, OP\vec{OP}, r の満たす関係式(円のベクトル方程式)を求めます。
(2) 点Cの座標を(a, b)、点Pの座標を(x, y)としたとき、(xa)2+(yb)2=r2(x-a)^2 + (y-b)^2 = r^2 が成り立つことを証明します。

2. 解き方の手順

(1)
CP=OPOC\vec{CP} = \vec{OP} - \vec{OC} です。
点Pは円周上の点なので、CP=r|\vec{CP}| = r が成り立ちます。
したがって、OPOC=r|\vec{OP} - \vec{OC}| = r が求めるベクトル方程式です。
両辺を2乗すると、OPOC2=r2|\vec{OP} - \vec{OC}|^2 = r^2 となります。
(2)
OC=(ab)\vec{OC} = \begin{pmatrix} a \\ b \end{pmatrix}, OP=(xy)\vec{OP} = \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} とすると、
CP=OPOC=(xayb)\vec{CP} = \vec{OP} - \vec{OC} = \begin{pmatrix} x-a \\ y-b \end{pmatrix} です。
CP=r|\vec{CP}| = r より、CP2=r2|\vec{CP}|^2 = r^2 です。
CP2=(xa)2+(yb)2|\vec{CP}|^2 = (x-a)^2 + (y-b)^2 であるから、
(xa)2+(yb)2=r2(x-a)^2 + (y-b)^2 = r^2 が成り立ちます。

3. 最終的な答え

(1) OPOC=r|\vec{OP} - \vec{OC}| = r または OPOC2=r2|\vec{OP} - \vec{OC}|^2 = r^2
(2) (xa)2+(yb)2=r2(x-a)^2 + (y-b)^2 = r^2 は成り立つ。(証明終わり)
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6. 平面上の2点A, Bを直径の両端とする円に関する問題

1. 問題の内容

平面上の2点A, Bを直径の両端とする円について、以下の問いに答えます。
(1) 円周上の任意の点をPとしたとき、この円のベクトル方程式をOA\vec{OA}, OB\vec{OB}, OP\vec{OP} で表します。
(2) 点Aの座標を(x1,y1)(x_1, y_1)、点Bの座標を(x2,y2)(x_2, y_2)、点Pの座標を(x, y)としたとき、(xx1)(xx2)+(yy1)(yy2)=0(x-x_1)(x-x_2) + (y-y_1)(y-y_2) = 0 が成り立つことを証明します。

2. 解き方の手順

(1)
APBP\vec{AP} \perp \vec{BP} なので、APBP=0\vec{AP} \cdot \vec{BP} = 0 が成り立ちます。
AP=OPOA\vec{AP} = \vec{OP} - \vec{OA}
BP=OPOB\vec{BP} = \vec{OP} - \vec{OB}
したがって、(OPOA)(OPOB)=0(\vec{OP} - \vec{OA}) \cdot (\vec{OP} - \vec{OB}) = 0 が求めるベクトル方程式です。
(2)
AP=(xx1yy1)\vec{AP} = \begin{pmatrix} x - x_1 \\ y - y_1 \end{pmatrix}
BP=(xx2yy2)\vec{BP} = \begin{pmatrix} x - x_2 \\ y - y_2 \end{pmatrix}
APBP=(xx1)(xx2)+(yy1)(yy2)\vec{AP} \cdot \vec{BP} = (x-x_1)(x-x_2) + (y-y_1)(y-y_2)
APBP=0\vec{AP} \cdot \vec{BP} = 0 より、
(xx1)(xx2)+(yy1)(yy2)=0(x-x_1)(x-x_2) + (y-y_1)(y-y_2) = 0 が成り立ちます。

3. 最終的な答え

(1) (OPOA)(OPOB)=0(\vec{OP} - \vec{OA}) \cdot (\vec{OP} - \vec{OB}) = 0
(2) (xx1)(xx2)+(yy1)(yy2)=0(x-x_1)(x-x_2) + (y-y_1)(y-y_2) = 0 は成り立つ。(証明終わり)

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