三角形ABCにおいて、点Aから辺BCに垂線AHを下ろす。線分AHを直径とする円Oと辺AB, ACの交点をそれぞれD, Eとする。円Oの半径は1, BH=1, CE=3である。 (1) 線分DBの長さを求めよ。 (2) 線分HCと線分CAの長さをそれぞれ求めよ。 (3) 角EDHの大きさを求めよ。

幾何学三角形三平方の定理方べきの定理内接四角形
2025/6/8
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、点Aから辺BCに垂線AHを下ろす。線分AHを直径とする円Oと辺AB, ACの交点をそれぞれD, Eとする。円Oの半径は1, BH=1, CE=3である。
(1) 線分DBの長さを求めよ。
(2) 線分HCと線分CAの長さをそれぞれ求めよ。
(3) 角EDHの大きさを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 線分DBの長さを求める。
AHは円Oの直径なので、角ADHは直角である。したがって、三角形ADHは直角三角形である。
また、角ADBも直角である。
三角形ABHにおいて、三平方の定理より、
AB2=AH2+BH2AB^2 = AH^2 + BH^2
AH=2AH = 2 (半径1の円の直径)
BH=1BH = 1
なので、
AB2=22+12=4+1=5AB^2 = 2^2 + 1^2 = 4 + 1 = 5
AB=5AB = \sqrt{5}
方べきの定理より、
BDBA=BH2BD \cdot BA = BH^2
BD5=12=1BD \cdot \sqrt{5} = 1^2 = 1
BD=15=55BD = \frac{1}{\sqrt{5}} = \frac{\sqrt{5}}{5}
したがって、
DB=ABADDB = AB - AD より
AD=ABDBAD = AB - DB
DB=ADABDB=AD - AB
ADAB=AH2AD \cdot AB = AH^2
AD5=4AD \sqrt{5} = 4
AD=45=455AD = \frac{4}{\sqrt{5}} = \frac{4\sqrt{5}}{5}
DB=ABAD=5455=55455=55DB = AB - AD = \sqrt{5} - \frac{4\sqrt{5}}{5} = \frac{5\sqrt{5} - 4\sqrt{5}}{5} = \frac{\sqrt{5}}{5}
(2) 線分HCと線分CAの長さをそれぞれ求める。
HC=BCBHHC = BC - BH
BC=BH+HCBC = BH + HC
三角形ACHにおいて、三平方の定理より、
AC2=AH2+HC2AC^2 = AH^2 + HC^2
方べきの定理より、
CECA=CHCBCE \cdot CA = CH \cdot CB
AEAC=CECHAE \cdot AC = CE \cdot CH
CE=3CE = 3
AE=ACAE = AC
AEAC=AH2AE \cdot AC=AH^2
CAAE=AHAH=22=4CA \cdot AE= AH \cdot AH = 2^2 = 4
ACAE=AH2AC \cdot AE=AH^2
AEEC=DEEBAE \cdot EC=DE \cdot EB
AC=AH2+HC2AC= \sqrt{AH^2 + HC^2}
AC2=AH2+CH2AC^2=AH^2+CH^2
HC=AC24HC = \sqrt{AC^2-4}
CE=3CE=3, AH=2AH=2
CACE=HA2CA\cdot CE=HA^2
CA=BCCA=BC
ACEC=CACEAC \cdot EC= CA \cdot CE
2AEAD2* AE * AD
円に内接する四角形ADEHにおいて、対角の和は180度なので、角DEH = 180 - 角AHE = 90度.
CH * CB = CE * CA より
AC = BC, CE=3 BH=1 AH=2
CH= xとすると
AC^2= (1+ x)^2= x^2+ 4
AC^2= x^2+4
1+2x+x^2= x^2+4
2x=3
x=3/2
HC=3/2HC = 3/2
AC=AH2+HC2=22+(32)2=4+94=16+94=254=52AC = \sqrt{AH^2 + HC^2} = \sqrt{2^2 + (\frac{3}{2})^2} = \sqrt{4 + \frac{9}{4}} = \sqrt{\frac{16+9}{4}} = \sqrt{\frac{25}{4}} = \frac{5}{2}
AC=52AC = \frac{5}{2}
(3) 角EDHの大きさを求める。
ADHEは円に内接する四角形なので、ADHEADHEの内角の和は360360^\circ
EDH=90\angle EDH = 90^\circ

3. 最終的な答え

(1) DBの長さ: 55\frac{\sqrt{5}}{5}
(2) HCの長さ: 32\frac{3}{2}, CAの長さ: 52\frac{5}{2}
(3) 角EDHの大きさ: 9090^\circ

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