三角形ABCにおいて、RB=5, BP=3, PC=8, CQ=5, QA=3であり、線分AP, BQ, CRは1点Xで交わっている。このとき、線分ARの長さ、および線分比CX:XRを求めよ。

幾何学チェバの定理メネラウスの定理三角形線分比
2025/6/8

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、RB=5, BP=3, PC=8, CQ=5, QA=3であり、線分AP, BQ, CRは1点Xで交わっている。このとき、線分ARの長さ、および線分比CX:XRを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、チェバの定理を用いる。チェバの定理とは、三角形ABCにおいて、各辺に点P, Q, Rがそれぞれ存在し、線分AP, BQ, CRが1点で交わるとき、
ARRBBPPCCQQA=1\frac{AR}{RB} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{CQ}{QA} = 1
が成り立つというものである。
この問題では、ARの長さを求めるためにチェバの定理を利用する。
ARの長さをxxとおくと、x53853=1\frac{x}{5} \cdot \frac{3}{8} \cdot \frac{5}{3} = 1
15x120=1\frac{15x}{120} = 1
15x=12015x = 120
x=12015=8x = \frac{120}{15} = 8
したがって、AR = 8となる。
次に、メネラウスの定理を用いる。メネラウスの定理とは、三角形ABCにおいて、直線lが辺BC, CA, AB(またはその延長)とそれぞれP, Q, Rで交わるとき、
ARRBBPPCCQQA=1\frac{AR}{RB} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{CQ}{QA} = 1
が成り立つというものである。
ここでは三角形ARBに対して直線CXを考える。
BCCPPXXAAQQB=1\frac{BC}{CP} \cdot \frac{PX}{XA} \cdot \frac{AQ}{QB}=1
したがって、ARRBBXXQQCCA=1\frac{AR}{RB} \cdot \frac{BX}{XQ} \cdot \frac{QC}{CA} = 1
AXXPPCCBBRRA=1\frac{AX}{XP} \cdot \frac{PC}{CB} \cdot \frac{BR}{RA} = 1
ACCQQXXBBRRA=1\frac{AC}{CQ} \cdot \frac{QX}{XB} \cdot \frac{BR}{RA} = 1
今回は、三角形ARPに対して直線BCを考える.
RBBAAQQCCPPR=1\frac{RB}{BA}\frac{AQ}{QC} \frac{CP}{PR} = 1
CX/XRCX/XRを求めるために、三角形BCRに点Aを考える。
BPPC×CQQA×ARRB=38×53×AR5=1\frac{BP}{PC} \times \frac{CQ}{QA} \times \frac{AR}{RB} = \frac{3}{8} \times \frac{5}{3} \times \frac{AR}{5} = 1.
AR=8AR = 8
三角形ACRと直線BQにおいてメネラウスの定理を用いる。
AQQC×CBBP×PXXA=1\frac{AQ}{QC} \times \frac{CB}{BP} \times \frac{PX}{XA} = 1
APPCCBBQQAAR=1\frac{AP}{PC} \cdot \frac{CB}{BQ} \cdot \frac{QA}{AR} = 1
三角形BCRに対し、直線AXを考えると、メネラウスの定理より、
BPPCCXXRRAAB=1\frac{BP}{PC} \cdot \frac{CX}{XR} \cdot \frac{RA}{AB} = 1
38CXXR85+8=1\frac{3}{8} \cdot \frac{CX}{XR} \cdot \frac{8}{5+8} = 1
38CXXR813=1\frac{3}{8} \cdot \frac{CX}{XR} \cdot \frac{8}{13} = 1
24104CXXR=1\frac{24}{104} \cdot \frac{CX}{XR} = 1
CXXR=10424=133\frac{CX}{XR} = \frac{104}{24} = \frac{13}{3}

3. 最終的な答え

AR = 8, CX:XR = 13:3
したがって、選択肢アが正解である。

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