$x, y$ を実数とする。 命題 $p$: $xy$ が無理数である。 命題 $q$: $x, y$ がともに無理数である。 命題 $r$: $x, y$ の少なくとも一方が無理数である。 (1) 選択肢(a)~(f)の中から真の命題をすべて選べ。 (2) $x, y$ が命題 $p \implies q$ の反例であるための必要十分条件を、選択肢(a)~(f)の中からすべて選べ。
2025/6/5
1. 問題の内容
を実数とする。
命題 : が無理数である。
命題 : がともに無理数である。
命題 : の少なくとも一方が無理数である。
(1) 選択肢(a)~(f)の中から真の命題をすべて選べ。
(2) が命題 の反例であるための必要十分条件を、選択肢(a)~(f)の中からすべて選べ。
2. 解き方の手順
(1)
(a) : が無理数ならば、 と はともに無理数である。これは偽である。例えば、 のとき、 は無理数だが、 は有理数である。
(b) : が無理数ならば、 と の少なくとも一方が無理数である。これは真である。もし と がともに有理数ならば、 は有理数になるからである。
(c) : と がともに無理数ならば、 は無理数である。これは偽である。例えば、 のとき、 と はともに無理数だが、 は有理数である。
(d) : と がともに無理数ならば、 と の少なくとも一方が無理数である。これは真である。
(e) : と の少なくとも一方が無理数ならば、 は無理数である。これは偽である。例えば、 のとき、 は無理数だが、 は有理数である。
(f) : と の少なくとも一方が無理数ならば、 と はともに無理数である。これは偽である。例えば、 のとき、 は無理数だが、 は有理数である。
よって、真である命題は (b) と (d) である。
(2)
の反例とは、 が真で が偽である場合である。つまり、 が無理数であり、 がともに無理数ではない場合である。これは、 が無理数であり、 または が有理数である場合である。したがって、(d) が求める条件である。
言い換えると、 が無理数であり、 が有理数または が有理数である。
3. 最終的な答え
(1) (b), (d)
(2) (d)