数列 $\{a_n\}$ が、$a_1 = 1$ および $a_{k+1} = \frac{a_k}{2a_k + 1}$ (k=1, 2, 3, ...) で定義されるとき、$a_n = \frac{1}{2n-1}$ であることを数学的帰納法で証明する。

代数学数列数学的帰納法漸化式
2025/6/8

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} が、a1=1a_1 = 1 および ak+1=ak2ak+1a_{k+1} = \frac{a_k}{2a_k + 1} (k=1, 2, 3, ...) で定義されるとき、an=12n1a_n = \frac{1}{2n-1} であることを数学的帰納法で証明する。

2. 解き方の手順

(1) n=1 のとき:
a1=1a_1 = 1 であり、12(1)1=11=1\frac{1}{2(1)-1} = \frac{1}{1} = 1 であるから、a1=12(1)1a_1 = \frac{1}{2(1)-1} が成り立つ。
(2) n=k のとき、ak=12k1a_k = \frac{1}{2k-1} が成り立つと仮定する。
(3) n=k+1 のとき:
ak+1=ak2ak+1a_{k+1} = \frac{a_k}{2a_k + 1} であり、ak=12k1a_k = \frac{1}{2k-1} を代入すると、
ak+1=12k1212k1+1=12k122k1+1=12k12+(2k1)2k1=12k+1a_{k+1} = \frac{\frac{1}{2k-1}}{2 \cdot \frac{1}{2k-1} + 1} = \frac{\frac{1}{2k-1}}{\frac{2}{2k-1} + 1} = \frac{\frac{1}{2k-1}}{\frac{2 + (2k-1)}{2k-1}} = \frac{1}{2k+1}
一方、12(k+1)1=12k+21=12k+1\frac{1}{2(k+1) - 1} = \frac{1}{2k+2-1} = \frac{1}{2k+1} であるから、ak+1=12(k+1)1a_{k+1} = \frac{1}{2(k+1)-1} が成り立つ。
(4) したがって、数学的帰納法により、すべての自然数 n に対して、an=12n1a_n = \frac{1}{2n-1} が成り立つ。

3. 最終的な答え

すべての自然数 n に対して、an=12n1a_n = \frac{1}{2n-1} である。

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