問題文に示された表1のデータを用いて、変量 $x$ のデータにおける四分位範囲を求め、外れ値の存在について判断し、その上で表1の空欄Aの値を計算する。

確率論・統計学四分位範囲外れ値データの分析相関
2025/6/8

1. 問題の内容

問題文に示された表1のデータを用いて、変量 xx のデータにおける四分位範囲を求め、外れ値の存在について判断し、その上で表1の空欄Aの値を計算する。

2. 解き方の手順

(1) 変量 xx のデータの四分位範囲と外れ値の判定
まず、変量 xx のデータを小さい順に並べると次のようになる。
2, 5, 10, 11, 12, 13, 14, 16, 16, 17, 17, 18, 18, 19, 20, 22, 24, 26, 29, 46
データの個数は20個なので、
第1四分位数 Q1Q_1 は、小さい方から5番目と6番目の値の平均、つまり 12+132=12.5\frac{12+13}{2} = 12.5
第3四分位数 Q3Q_3 は、大きい方から5番目と6番目の値の平均、つまり 22+242=23\frac{22+24}{2} = 23
四分位範囲 IQRIQR は、Q3Q1=2312.5=10.5Q_3 - Q_1 = 23 - 12.5 = 10.5
四分位範囲は10.5なので、ツッテ=10.5
次に、外れ値を判定するための閾値を計算する。
Q11.5×IQR=12.51.5×10.5=12.515.75=3.25Q_1 - 1.5 \times IQR = 12.5 - 1.5 \times 10.5 = 12.5 - 15.75 = -3.25
Q3+1.5×IQR=23+1.5×10.5=23+15.75=38.75Q_3 + 1.5 \times IQR = 23 + 1.5 \times 10.5 = 23 + 15.75 = 38.75
したがって、外れ値は 3.25-3.25 より小さい値、または 38.7538.75 より大きい値である。
与えられたデータを見ると、2より小さい値はないので、Q11.5×IQRQ_1 - 1.5 \times IQRより小さい外れ値は存在しない。
一方で、46 > 38.75 であるため、Q3+1.5×IQRQ_3 + 1.5 \times IQRより大きい外れ値は存在する。
したがって、中央値より大きい外れ値は存在するが、中央値より小さい外れ値は存在しない。
よって、ト = ②
(2) 空欄Aの値の計算
太郎さんと花子さんの会話から、空欄Aの値を計算する。
表1の (xxˉ)(yyˉ)(x - \bar{x})(y - \bar{y}) の合計が 1750 であることがわかっている。
A以外の番号の (xxˉ)(yyˉ)(x - \bar{x})(y - \bar{y}) の合計を計算すると、
300+84+88+80+6+(15)+28+16+(14)+(6)+6+288+162+76+336=1505300 + 84 + 88 + 80 + 6 + (-15) + 28 + 16 + (-14) + (-6) + 6 + 288 + 162 + 76 + 336 = 1505
全体の合計からA以外の番号の合計を引けば、Aの値が求まる。
A=17501505=245A = 1750 - 1505 = 245
したがって、Aの値は 245 である。ナニヌ=245

3. 最終的な答え

四分位範囲:10.5
トの解答:②
Aの値:245

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