確率変数 $X$ に対して、確率変数 $Y = 4X - 3$ の平均が0、標準偏差が1であるとき、$X$ の平均と分散を求めよ。

確率論・統計学確率変数平均分散標準偏差確率分布
2025/6/8

1. 問題の内容

確率変数 XX に対して、確率変数 Y=4X3Y = 4X - 3 の平均が0、標準偏差が1であるとき、XX の平均と分散を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、確率変数 YY の平均 E[Y]E[Y] と標準偏差 σY\sigma_Y が与えられているので、これらを用いて確率変数 XX の平均 E[X]E[X] と分散 V[X]V[X] を求める。
E[Y]=0E[Y] = 0σY=1\sigma_Y = 1 が与えられている。
Y=4X3Y = 4X - 3 であるから、平均の線形性より、
E[Y]=E[4X3]=4E[X]3E[Y] = E[4X - 3] = 4E[X] - 3
E[Y]=0E[Y] = 0 より、
4E[X]3=04E[X] - 3 = 0
4E[X]=34E[X] = 3
E[X]=34E[X] = \frac{3}{4}
次に、分散を考える。V[Y]=σY2=12=1V[Y] = \sigma_Y^2 = 1^2 = 1
V[Y]=V[4X3]=42V[X]=16V[X]V[Y] = V[4X - 3] = 4^2 V[X] = 16 V[X]
したがって、
16V[X]=116 V[X] = 1
V[X]=116V[X] = \frac{1}{16}

3. 最終的な答え

XX の平均は 34\frac{3}{4} であり、XX の分散は 116\frac{1}{16} である。

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