与えられた4つの命題の真偽を判定し、偽である場合は反例を示す。ただし、$x, y, z$は実数とする。 (1) 複素数$a$の実部と虚部が共に正ならば、$a^2$の虚部は正である。 (2) $xy = xz$ かつ $x \neq 0$ ならば、$y=z$。 (3) $x < 2$ ならば、$x^2 < 4$。 (4) $x^2 = x$ ならば、$x = 1$。

代数学命題真偽判定反例実数複素数
2025/6/9

1. 問題の内容

与えられた4つの命題の真偽を判定し、偽である場合は反例を示す。ただし、x,y,zx, y, zは実数とする。
(1) 複素数aaの実部と虚部が共に正ならば、a2a^2の虚部は正である。
(2) xy=xzxy = xz かつ x0x \neq 0 ならば、y=zy=z
(3) x<2x < 2 ならば、x2<4x^2 < 4
(4) x2=xx^2 = x ならば、x=1x = 1

2. 解き方の手順

(1) 複素数 a=p+qia = p + qip,qp, q は実数)とする。実部と虚部が共に正であるという条件から、p>0p > 0 かつ q>0q > 0 である。このとき、
a2=(p+qi)2=p2+2pqiq2=(p2q2)+2pqia^2 = (p + qi)^2 = p^2 + 2pqi - q^2 = (p^2 - q^2) + 2pqi
a2a^2 の虚部は 2pq2pq であり、p>0p > 0 かつ q>0q > 0 より 2pq>02pq > 0。したがって、a2a^2 の虚部は正である。
(2) xy=xzxy = xz かつ x0x \neq 0 より、x(yz)=0x(y-z) = 0x0x \neq 0 なので、yz=0y-z = 0。よって、y=zy = z
(3) x<2x < 2 を満たす任意の xx に対して x2<4x^2 < 4 が成り立つかどうかを調べる。xxが負の数の場合を考えると、例えば、x=3x = -3 のとき、x<2x < 2 を満たすが、x2=(3)2=9>4x^2 = (-3)^2 = 9 > 4 となり、x2<4x^2 < 4 は成り立たない。
(4) x2=xx^2 = x より、x2x=0x^2 - x = 0。因数分解して、x(x1)=0x(x - 1) = 0。よって、x=0x = 0 または x=1x = 1。したがって、x2=xx^2 = x ならば x=1x = 1 は偽である。

3. 最終的な答え

(1) 真
(2) 真
(3) 偽。反例: x=3x = -3
(4) 偽。反例: x=0x = 0

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