与えられた4つの命題の真偽を判定し、偽である場合は反例を示す問題です。 (1) 複素数 $a$ の実部と虚部が共に正ならば、$a^2$ の虚部は正である。 (2) $xy = xz$ かつ $x \neq 0$ ならば、$y = z$ である。ただし、$x, y, z$ は実数とする。 (3) $x < 2$ ならば、$x^2 < 4$ である。ただし、$x$ は実数とする。 (4) $x^2 = x$ ならば、$x = 1$ である。ただし、$x$ は実数とする。
2025/6/9
1. 問題の内容
与えられた4つの命題の真偽を判定し、偽である場合は反例を示す問題です。
(1) 複素数 の実部と虚部が共に正ならば、 の虚部は正である。
(2) かつ ならば、 である。ただし、 は実数とする。
(3) ならば、 である。ただし、 は実数とする。
(4) ならば、 である。ただし、 は実数とする。
2. 解き方の手順
(1)
複素数 を ( は実数)と表します。条件より、 かつ です。
の虚部は です。 かつ なので、 です。したがって、 の虚部は正です。
よって、この命題は真です。
(2)
かつ という条件から、 となります。
なので、、つまり が成り立ちます。
よって、この命題は真です。
(3)
ならば、 であるか否か考えます。
が負の数の場合、 であっても が より大きくなることがあります。例えば、 とすると、 を満たしますが、 となり、 は満たしません。
したがって、この命題は偽です。反例は です。
(4)
ならば、 であるか否か考えます。
より、
よって、 または です。
したがって、 であっても とは限りません。例えば、 の場合、 ですが、 ではありません。
したがって、この命題は偽です。反例は です。
3. 最終的な答え
(1) 真
(2) 真
(3) 偽、反例:
(4) 偽、反例: