(1) 点Aと点Bにおける物体1に働く力の図示
* 点A:重力、垂直抗力
* 点B:重力
**点Aにおける力**
重力: mg=2.0 kg×9.8 m/s2=19.6 N (鉛直下向き) 垂直抗力: 斜面に垂直な方向。斜面となす角は60°
**点Bにおける力**
重力: mg=2.0 kg×9.8 m/s2=19.6 N (鉛直下向き) (2) 点Cでの物体1の速度の計算
点Aから点Bまでエネルギー保存則を適用する。斜面と物体間の動摩擦係数が与えられているので、摩擦によるエネルギー損失を考慮する必要がある。
まず、斜面の長さを求める。高さをh=1.7 m、斜面の角度をθ=60∘とすると、斜面の長さLは L=sinθh=sin60∘1.7 m=3/21.7 m=33.4 m≈1.73.4 m=2.0 m 点Aにおける物体の位置エネルギーをUA=mgh、点Bにおける物体の速度をvBとすると、エネルギー保存則は mgh=21mvB2+μ′mgcosθ⋅L vB2=2gh−2μ′gcosθ⋅L=2g(h−μ′Lcosθ) vB=2g(h−μ′Lcosθ)=2(9.8)(1.7−0.70⋅2.0⋅cos60∘)=19.6(1.7−0.7)=19.6=10⋅1.96≈101.96≈3.2⋅1.4=4.48 m/s. 点Bから点Cまで摩擦がないので、速度は変化しない。したがって、点Cでの速度vC=vB=4.48 m/s (3) 衝突後の物体2の速度の計算
衝突前後の運動量保存則と反発係数の式を用いる。衝突前の物体1の速度をv1, 衝突後の物体1の速度をv1′, 衝突後の物体2の速度をv2′とすると、 運動量保存則: m1v1+m2⋅0=m1v1′+m2v2′ 2.0v1=2.0v1′+2.0v2′ v1=v1′+v2′ したがって、v2′=v1−v1′ 反発係数eが与えられていないので、弾性衝突を仮定するとe=1となる。 v2′−v1′=e(v1−0)=v1 v2′=v1+v1′ しかし、運動量保存則から、v2′=v1−v1′であるので、v1+v1′=v1−v1′となり、v1′=0となる。この場合、運動量保存則よりv2′=v1となる。これは衝突後、物体1が停止し、物体2が物体1の衝突前の速度と同じになることを意味する。 ここでは非弾性衝突として考える。問題文には衝突後の物体1の速度が与えられているので、これを用いて計算できる。
v1=4.48 m/s, v1′=2.4 m/s v2′=v1−v1′=4.48−2.4=2.08 m/s