与えられた完全微分方程式を解く問題です。 微分方程式は、 $(y^3 + x^{-2}y^2)dx + (3xy^2 - 2x^{-1}y)dy = 0$ で与えられます。

応用数学微分方程式完全微分方程式解法
2025/6/13

1. 問題の内容

与えられた完全微分方程式を解く問題です。
微分方程式は、
(y3+x2y2)dx+(3xy22x1y)dy=0(y^3 + x^{-2}y^2)dx + (3xy^2 - 2x^{-1}y)dy = 0
で与えられます。

2. 解き方の手順

与えられた微分方程式が完全微分方程式であることを確認し、その解を求めます。
ステップ1: 完全微分方程式であるかの確認
M(x,y)=y3+x2y2M(x, y) = y^3 + x^{-2}y^2
N(x,y)=3xy22x1yN(x, y) = 3xy^2 - 2x^{-1}y
と置きます。
My=3y2+2x2y\frac{\partial M}{\partial y} = 3y^2 + 2x^{-2}y
Nx=3y2+2x2y\frac{\partial N}{\partial x} = 3y^2 + 2x^{-2}y
My=Nx\frac{\partial M}{\partial y} = \frac{\partial N}{\partial x} であるので、与えられた微分方程式は完全微分方程式です。
ステップ2: ポテンシャル関数ϕ(x,y)\phi(x, y)を求める
ϕx=M(x,y)=y3+x2y2\frac{\partial \phi}{\partial x} = M(x, y) = y^3 + x^{-2}y^2
ϕy=N(x,y)=3xy22x1y\frac{\partial \phi}{\partial y} = N(x, y) = 3xy^2 - 2x^{-1}y
まず、ϕx=y3+x2y2\frac{\partial \phi}{\partial x} = y^3 + x^{-2}y^2xx について積分します。
ϕ(x,y)=(y3+x2y2)dx=xy3x1y2+h(y)\phi(x, y) = \int (y^3 + x^{-2}y^2) dx = xy^3 - x^{-1}y^2 + h(y)
ここで、h(y)h(y)yy だけの関数です。
次に、ϕy\frac{\partial \phi}{\partial y} を計算します。
ϕy=3xy22x1y+h(y)\frac{\partial \phi}{\partial y} = 3xy^2 - 2x^{-1}y + h'(y)
これと ϕy=N(x,y)=3xy22x1y\frac{\partial \phi}{\partial y} = N(x, y) = 3xy^2 - 2x^{-1}y を比較すると、
3xy22x1y+h(y)=3xy22x1y3xy^2 - 2x^{-1}y + h'(y) = 3xy^2 - 2x^{-1}y
h(y)=0h'(y) = 0
したがって、h(y)=C1h(y) = C_1 (C1C_1 は定数)
よって、ϕ(x,y)=xy3x1y2+C1\phi(x, y) = xy^3 - x^{-1}y^2 + C_1 となります。
ステップ3: 一般解を求める
ϕ(x,y)=C\phi(x, y) = C (CC は定数)
xy3x1y2=CC1xy^3 - x^{-1}y^2 = C - C_1
xy3y2x=CC1xy^3 - \frac{y^2}{x} = C - C_1
CC1C-C_1も任意定数なので、改めてCCとおくと、
xy3y2x=Cxy^3 - \frac{y^2}{x} = C

3. 最終的な答え

xy3y2x=Cxy^3 - \frac{y^2}{x} = C

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