天井の2点A, Bから長さ30.0 cmと40.0 cmの糸a, bで質量5.00 kgのおもりをつり下げた。A, B間が50.0 cmのとき、糸a, bの張力T, Sの大きさを求める。重力加速度の大きさは9.80 m/s²とする。
2025/6/10
1. 問題の内容
天井の2点A, Bから長さ30.0 cmと40.0 cmの糸a, bで質量5.00 kgのおもりをつり下げた。A, B間が50.0 cmのとき、糸a, bの張力T, Sの大きさを求める。重力加速度の大きさは9.80 m/s²とする。
2. 解き方の手順
まず、三角形AOBを考える。AB = 50 cm, AO = 30 cm, BO = 40 cmであるから、これは3:4:5の直角三角形であることがわかる。したがって、∠AOB = 90°である。
次に、おもりにかかる力を考える。おもりには重力 、糸aの張力、糸bの張力がかかる。力のつり合いの式を立てるために、座標軸を設定する。Aを原点として、AB方向にx軸、それに垂直な方向にy軸を設定する。
糸aの張力のx成分は、、y成分は、である。
糸bの張力のx成分は、、y成分は、である。
ただし、は糸aとy軸のなす角(糸bとx軸のなす角)である。
力のつり合いの式は、
x方向:
y方向:
直角三角形AOBより、、である。
これらの値を代入すると、
最初の式より、なので、
2番目の式に代入すると、
与えられた値, を代入する。
3. 最終的な答え
糸aの張力T = 39.2 N
糸bの張力S = 29.4 N