問題は以下の通りです。 問題7:水平と30°の角をなす向きに、エスカレーターが1.0 m/sの速さで運転されている。このエスカレーターに乗る人の水平方向の速さ、鉛直方向の速さはそれぞれいくらか。 問題8:北向きに10 m/sの速さで走っているバスから北向きに15 m/sの速さで走っている自動車を見たとき、どの向きに何m/sの速さで進んでいるように見えるか。 問題9:北向きに10 m/sの速さで走っているバスから東向きに10 m/sの速さで走っているバイクを見たとき、どの向きに何m/sの速さで進んでいるように見えるか。 問題10:$t = 5.0$ sで4.0 m/sの速度で運動していた物体が、$t = 9.0$ sで8.0 m/sの速度となった。この間の平均の加速度の大きさはいくらか。 問題11:静止していた物体が、$t = 0$ sに加速度 0.20 m/s$^2$で等加速度直線運動を始めた。 (1) $t = 6.0$ sでの速さは何m/sか。 (2) 0秒~10秒の間に移動した距離は何mか。 (3) 出発点から40 mの位置を通過するときの速さは何m/sか。

応用数学力学相対速度加速度等加速度運動ベクトル
2025/6/10

1. 問題の内容

問題は以下の通りです。
問題7:水平と30°の角をなす向きに、エスカレーターが1.0 m/sの速さで運転されている。このエスカレーターに乗る人の水平方向の速さ、鉛直方向の速さはそれぞれいくらか。
問題8:北向きに10 m/sの速さで走っているバスから北向きに15 m/sの速さで走っている自動車を見たとき、どの向きに何m/sの速さで進んでいるように見えるか。
問題9:北向きに10 m/sの速さで走っているバスから東向きに10 m/sの速さで走っているバイクを見たとき、どの向きに何m/sの速さで進んでいるように見えるか。
問題10:t=5.0t = 5.0 sで4.0 m/sの速度で運動していた物体が、t=9.0t = 9.0 sで8.0 m/sの速度となった。この間の平均の加速度の大きさはいくらか。
問題11:静止していた物体が、t=0t = 0 sに加速度 0.20 m/s2^2で等加速度直線運動を始めた。
(1) t=6.0t = 6.0 sでの速さは何m/sか。
(2) 0秒~10秒の間に移動した距離は何mか。
(3) 出発点から40 mの位置を通過するときの速さは何m/sか。

2. 解き方の手順

問題7:
* エスカレーターの速度の水平成分:1.0×cos(30)=1.0×320.871.0 \times \cos(30^\circ) = 1.0 \times \frac{\sqrt{3}}{2} \approx 0.87 m/s
* エスカレーターの速度の鉛直成分:1.0×sin(30)=1.0×12=0.501.0 \times \sin(30^\circ) = 1.0 \times \frac{1}{2} = 0.50 m/s
問題8:
* バスに対する自動車の相対速度:1510=515 - 10 = 5 m/s(北向き)
問題9:
* バスの速度ベクトル:vbus=(0,10)\vec{v}_{bus} = (0, 10) m/s (北向きをy軸の正の向きとする)
* バイクの速度ベクトル:vbike=(10,0)\vec{v}_{bike} = (10, 0) m/s (東向きをx軸の正の向きとする)
* バスから見たバイクの相対速度ベクトル:vrel=vbikevbus=(10,10)\vec{v}_{rel} = \vec{v}_{bike} - \vec{v}_{bus} = (10, -10) m/s
* 相対速度の大きさ:vrel=102+(10)2=200=10214.14|\vec{v}_{rel}| = \sqrt{10^2 + (-10)^2} = \sqrt{200} = 10\sqrt{2} \approx 14.14 m/s
* 相対速度の向き:tan1(1010)=45\tan^{-1}\left(\frac{-10}{10}\right) = -45^\circ(東向きから南に45°の方向、つまり南東)
問題10:
* 平均の加速度:a=ΔvΔt=8.04.09.05.0=4.04.0=1.0a = \frac{\Delta v}{\Delta t} = \frac{8.0 - 4.0}{9.0 - 5.0} = \frac{4.0}{4.0} = 1.0 m/s2^2
問題11:
* (1) 等加速度直線運動の公式:v=v0+atv = v_0 + at。初期速度 v0=0v_0 = 0 m/sなので、v=at=0.20×6.0=1.2v = at = 0.20 \times 6.0 = 1.2 m/s
* (2) 等加速度直線運動の公式:x=v0t+12at2x = v_0t + \frac{1}{2}at^2。初期速度 v0=0v_0 = 0 m/sなので、x=12at2=12×0.20×102=10x = \frac{1}{2}at^2 = \frac{1}{2} \times 0.20 \times 10^2 = 10 m
* (3) 等加速度直線運動の公式:v2v02=2axv^2 - v_0^2 = 2ax。初期速度 v0=0v_0 = 0 m/sなので、v2=2ax=2×0.20×40=16v^2 = 2ax = 2 \times 0.20 \times 40 = 16。したがって、v=16=4.0v = \sqrt{16} = 4.0 m/s

3. 最終的な答え

問題7:水平方向:0.87 m/s, 鉛直方向:0.50 m/s
問題8:北向きに5 m/s
問題9:南東向きに14 m/s
問題10:1.0 m/s2^2
問題11:(1) 1.2 m/s (2) 10 m (3) 4.0 m/s

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