次の定積分を求めます。 $\int_{-2}^{1} |x+1| dx$

解析学定積分絶対値積分
2025/6/10

1. 問題の内容

次の定積分を求めます。
21x+1dx\int_{-2}^{1} |x+1| dx

2. 解き方の手順

絶対値記号を外すために、x+1x+1 の符号が変化する点を調べます。
x+1=0x+1 = 0 より、x=1x=-1 です。
積分区間 2x1-2 \leq x \leq 1 において、
2x1-2 \leq x \leq -1 のとき、x+10x+1 \leq 0 なので、x+1=(x+1)|x+1| = -(x+1)
1x1-1 \leq x \leq 1 のとき、x+10x+1 \geq 0 なので、x+1=x+1|x+1| = x+1
したがって、
21x+1dx=21(x+1)dx+11(x+1)dx\int_{-2}^{1} |x+1| dx = \int_{-2}^{-1} -(x+1) dx + \int_{-1}^{1} (x+1) dx
それぞれの積分を計算します。
21(x+1)dx=21(x1)dx=[12x2x]21=(12(1)2(1))(12(2)2(2))=(12+1)(2+2)=120=12\int_{-2}^{-1} -(x+1) dx = \int_{-2}^{-1} (-x-1) dx = [-\frac{1}{2}x^2 - x]_{-2}^{-1} = (-\frac{1}{2}(-1)^2 - (-1)) - (-\frac{1}{2}(-2)^2 - (-2)) = (-\frac{1}{2} + 1) - (-2 + 2) = \frac{1}{2} - 0 = \frac{1}{2}
11(x+1)dx=[12x2+x]11=(12(1)2+1)(12(1)2+(1))=(12+1)(121)=32(12)=32+12=42=2\int_{-1}^{1} (x+1) dx = [\frac{1}{2}x^2 + x]_{-1}^{1} = (\frac{1}{2}(1)^2 + 1) - (\frac{1}{2}(-1)^2 + (-1)) = (\frac{1}{2} + 1) - (\frac{1}{2} - 1) = \frac{3}{2} - (-\frac{1}{2}) = \frac{3}{2} + \frac{1}{2} = \frac{4}{2} = 2
よって、
21x+1dx=12+2=52\int_{-2}^{1} |x+1| dx = \frac{1}{2} + 2 = \frac{5}{2}

3. 最終的な答え

52\frac{5}{2}

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