関数 $f(x) = x^{n-1}e^{1/x}$ の $n$ 次導関数 $f^{(n)}(x)$ を求める問題です。

解析学微分導関数指数関数
2025/6/11

1. 問題の内容

関数 f(x)=xn1e1/xf(x) = x^{n-1}e^{1/x}nn 次導関数 f(n)(x)f^{(n)}(x) を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、n=1n=1 の場合を考えます。
f(x)=x11e1/x=e1/xf(x) = x^{1-1}e^{1/x} = e^{1/x}
f(x)=e1/x(1x2)=1x2e1/xf'(x) = e^{1/x} \cdot (-\frac{1}{x^2}) = -\frac{1}{x^2} e^{1/x}
次に、n=2n=2 の場合を考えます。
f(x)=x21e1/x=xe1/xf(x) = x^{2-1}e^{1/x} = x e^{1/x}
f(x)=e1/x+xe1/x(1x2)=e1/x1xe1/x=(11x)e1/xf'(x) = e^{1/x} + x e^{1/x} (-\frac{1}{x^2}) = e^{1/x} - \frac{1}{x}e^{1/x} = (1-\frac{1}{x})e^{1/x}
f(x)=1x2e1/x+(11x)e1/x(1x2)=1x2e1/x1x2e1/x+1x3e1/x=1x3e1/xf''(x) = \frac{1}{x^2} e^{1/x} + (1-\frac{1}{x})e^{1/x} (-\frac{1}{x^2}) = \frac{1}{x^2}e^{1/x} - \frac{1}{x^2}e^{1/x} + \frac{1}{x^3}e^{1/x} = \frac{1}{x^3} e^{1/x}
一般の場合、f(x)=xn1e1/xf(x) = x^{n-1}e^{1/x} を考えると、
f(x)=xn1e1/xf(x) = x^{n-1}e^{1/x}
f(x)=(n1)xn2e1/x+xn1e1/x(1x2)=(n1)xn2e1/xxn3e1/xf'(x) = (n-1)x^{n-2}e^{1/x} + x^{n-1}e^{1/x}(-\frac{1}{x^2}) = (n-1)x^{n-2}e^{1/x} - x^{n-3}e^{1/x}
この形から、f(n)(x)f^{(n)}(x)xke1/xx^{-k}e^{1/x} の形になることが予想されます。
f(x)=xn1e1/xf(x) = x^{n-1} e^{1/x}nn 次導関数は、f(n)(x)=(1)ne1/xxn+1f^{(n)}(x) = (-1)^n \frac{e^{1/x}}{x^{n+1}} となります。

3. 最終的な答え

f(n)(x)=(1)ne1/xxn+1f^{(n)}(x) = \frac{(-1)^n e^{1/x}}{x^{n+1}}

「解析学」の関連問題

関数 $f(x) = x^2 - 2x$ の微分係数 $f'(3)$、$f'(-1)$、$f'(a)$ を、微分の定義にしたがって求めます。

微分微分係数関数の微分極限
2025/6/12

問題は、次の関数のフーリエ正弦級数展開を求めることです。 (1) $f(x) = 2$, $0 \le x \le \pi$ (2) $f(x) = \frac{1}{2}(\pi - x)$, ...

フーリエ級数フーリエ正弦級数積分
2025/6/12

関数 $f(x) = \frac{1}{2}(\pi - x)$ ($0 \le x \le \pi$) をフーリエ正弦級数展開します。具体的には、フーリエ係数 $b_n$ を求め、フーリエ級数 $f...

フーリエ級数フーリエ正弦級数積分部分積分
2025/6/12

与えられた関数について、指定された区間における平均変化率を求める。関数は以下の4つである。 (1) $y = 3x + 5$ (区間: 1から4) (2) $y = -x^2 + 1$ (区間: -1...

平均変化率関数微分
2025/6/12

関数 $y = 3x + 5$ について、$x$ が 1 から 4 まで変化するときの平均変化率を求める問題です。

平均変化率一次関数変化の割合
2025/6/12

与えられた極限を計算する問題です。具体的には、 $\lim_{x \to 0} \frac{2x}{\sin x}$ を計算します。

極限三角関数ロピタルの定理
2025/6/12

$\lim_{x \to 0} \frac{\tan 5x}{4x}$ を求めます。

極限三角関数マクローリン展開
2025/6/12

$\lim_{x \to 0} \frac{\sin 3x}{5x}$ を計算する問題です。

極限三角関数公式
2025/6/12

以下の極限を計算します。 $\lim_{x \to 0} \frac{\sin 7x}{\sin x}$

極限三角関数lim x->0 sinx/x
2025/6/12

極限 $\lim_{x \to \infty} \frac{\sin x}{x^2 + 1} = 0$ を、はさみうちの原理を用いて示す問題です。

極限はさみうちの原理三角関数
2025/6/12