与えられた微分方程式 $\frac{dx}{dt} = kx$ を、初期条件 $t=0$ のとき $x=x_0$ の下で解く問題です。

解析学微分方程式変数分離形初期条件指数関数
2025/6/11

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 dxdt=kx\frac{dx}{dt} = kx を、初期条件 t=0t=0 のとき x=x0x=x_0 の下で解く問題です。

2. 解き方の手順

この微分方程式は変数分離形なので、次のように解きます。
ステップ1: 変数を分離する。
xx を左辺に、tt を右辺に集めます。
dxx=kdt\frac{dx}{x} = k dt
ステップ2: 両辺を積分する。
dxx=kdt\int \frac{dx}{x} = \int k dt
lnx=kt+C\ln|x| = kt + C (Cは積分定数)
ステップ3: 指数関数で書き換える。
両辺を ee を底とする指数関数で書き換えます。
elnx=ekt+Ce^{\ln|x|} = e^{kt + C}
x=ekteC|x| = e^{kt}e^C
x=±eCektx = \pm e^C e^{kt}
ここで、A=±eCA = \pm e^C と置くと、
x=Aektx = A e^{kt}
ステップ4: 初期条件を適用する。
t=0t=0 のとき x=x0x=x_0 なので、
x0=Aek(0)x_0 = A e^{k(0)}
x0=Ae0x_0 = A e^0
x0=Ax_0 = A
したがって、A=x0A = x_0
ステップ5: 解を求める。
A=x0A = x_0x=Aektx = A e^{kt} に代入して、
x=x0ektx = x_0 e^{kt}

3. 最終的な答え

x=x0ektx = x_0 e^{kt}

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