(1)
公式14.6は、おそらく以下の形を指していると思われます。
∫a2−x21dx=arcsin(ax)+C この公式を適用すると、
∫069−x21dx=∫0632−x21dx=[arcsin(3x)]06=arcsin(36)−arcsin(30)=arcsin(2)−arcsin(0) arcsin(2)は定義されないので、これは誤りです。積分範囲を確認すると、x=3で被積分関数は定義できないことがわかります。x=3に注目して、 limx→3−arcsin(3x)=arcsin(1)=π/2なので積分範囲を分割してx=3の近傍で積分を評価する必要があります。しかし積分範囲に矛盾が見られるので、ここでは積分できないと判断します。 (2)
公式14.6は、おそらく以下の形を指していると思われます。
∫x2−a21dx=arcosh(ax)+C=ln(x+x2−a2)+C または
∫x2−a21dx=ln∣x+x2−a2∣+C この公式を適用すると、a2=3、a=3です。 ∫23x2−31dx=[ln∣x+x2−3∣]23=limx→3−ln∣x+x2−3∣−ln∣2+(2)2−3∣=limx→3−ln∣x+x2−3∣−ln∣2+2−3∣ 2−3=−1となり、虚数が出てくるので、この積分はできません。積分範囲がおかしいです。 問題の画像と問題文に矛盾が見られるので、解けるのは(1)か(2)のいずれかのみ、もしくは両方とも解けない可能性があります。