$p = a^2 - 2a + 2ab + b^2 - 2b$ とする。$p$ が素数となるような自然数 $a, b$ の組は何組あるか。

代数学因数分解素数整数の性質
2025/6/11

1. 問題の内容

p=a22a+2ab+b22bp = a^2 - 2a + 2ab + b^2 - 2b とする。pp が素数となるような自然数 a,ba, b の組は何組あるか。

2. 解き方の手順

まず、pp の式を因数分解する。
\begin{align*}
p &= a^2 - 2a + 2ab + b^2 - 2b \\
&= a^2 + 2ab + b^2 - 2a - 2b \\
&= (a+b)^2 - 2(a+b) \\
&= (a+b)(a+b-2)
\end{align*}
pp が素数であるためには、(a+b)(a+b)(a+b2)(a+b-2) のいずれか一方が1でなければならない。
aabb は自然数なので、a+b2a+b \ge 2 である。
したがって、a+b2=1a+b-2=1 でなければならない。
このとき、a+b=3a+b = 3 となる。
すると、p=(a+b)(a+b2)=3×1=3p = (a+b)(a+b-2) = 3 \times 1 = 3 となり、これは素数である。
a+b=3a+b = 3 となる自然数 a,ba, b の組を考える。
a=1a=1 のとき b=2b=2
a=2a=2 のとき b=1b=1
したがって、(a,b)=(1,2),(2,1)(a, b) = (1, 2), (2, 1) の2組である。

3. 最終的な答え

2組

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