(1) 初項から第5項までの和が20、第6項から第10項までの和が95である等差数列の一般項を求める。 (2) 第3項が6、初項から第3項までの和が42である等比数列の一般項を求める。

代数学数列等差数列等比数列一般項連立方程式
2025/6/11
はい、承知いたしました。問題を解いていきましょう。

1. 問題の内容

(1) 初項から第5項までの和が20、第6項から第10項までの和が95である等差数列の一般項を求める。
(2) 第3項が6、初項から第3項までの和が42である等比数列の一般項を求める。

2. 解き方の手順

(1) 等差数列の場合
初項を aa、公差を ddとすると、初項から第n項までの和 SnS_n は以下の式で表されます。
Sn=n2[2a+(n1)d]S_n = \frac{n}{2} [2a + (n-1)d]
問題文より、
S5=52[2a+4d]=20S_5 = \frac{5}{2}[2a + 4d] = 20
S10S5=102[2a+9d]52[2a+4d]=95S_{10} - S_5 = \frac{10}{2}[2a + 9d] - \frac{5}{2}[2a + 4d] = 95
上記の2つの式を整理します。
5(2a+4d)=405(2a+4d) = 40
2a+4d=82a+4d = 8
10(2a+9d)5(2a+4d)=19010(2a+9d) - 5(2a+4d) = 190
20a+90d10a20d=19020a + 90d - 10a - 20d = 190
10a+70d=19010a + 70d = 190
a+7d=19a+7d = 19
2a+4d=82a+4d=8より a+2d=4a+2d = 4
a+7d=19a+7d=19と連立方程式を解きます。
(a+7d)(a+2d)=194(a+7d) - (a+2d) = 19-4
5d=155d = 15
d=3d = 3
a+2d=4a + 2d = 4に代入して、a+2(3)=4a + 2(3) = 4 より a=46=2a = 4 - 6 = -2
したがって、一般項 ana_nan=a+(n1)d=2+(n1)3=3n5a_n = a + (n-1)d = -2 + (n-1)3 = 3n - 5
(2) 等比数列の場合
初項を aa、公比を rr とすると、第n項は arn1ar^{n-1} で表され、初項から第n項までの和 SnS_nSn=a(1rn)1rS_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r} (ただし、r1r \neq 1) で表されます。
問題文より、第3項は6なので、
ar2=6ar^2 = 6
初項から第3項までの和は42なので、
S3=a+ar+ar2=a+ar+6=42S_3 = a + ar + ar^2 = a + ar + 6 = 42
a+ar=36a + ar = 36
a(1+r)=36a(1+r) = 36
ar2=6ar^2 = 6 より a=6r2a = \frac{6}{r^2}。これをa(1+r)=36a(1+r) = 36に代入すると、
6r2(1+r)=36\frac{6}{r^2}(1+r) = 36
6(1+r)=36r26(1+r) = 36r^2
1+r=6r21+r = 6r^2
6r2r1=06r^2 - r - 1 = 0
(3r+1)(2r1)=0(3r+1)(2r-1) = 0
よって r=13,12r = -\frac{1}{3}, \frac{1}{2}
r=13r = -\frac{1}{3}のとき、a=6(13)2=69=54a = \frac{6}{(-\frac{1}{3})^2} = 6 \cdot 9 = 54
一般項は an=54(13)n1a_n = 54(-\frac{1}{3})^{n-1}
r=12r = \frac{1}{2}のとき、a=6(12)2=64=24a = \frac{6}{(\frac{1}{2})^2} = 6 \cdot 4 = 24
一般項は an=24(12)n1a_n = 24(\frac{1}{2})^{n-1}

3. 最終的な答え

(1) an=3n5a_n = 3n - 5
(2) an=54(13)n1a_n = 54(-\frac{1}{3})^{n-1} または an=24(12)n1a_n = 24(\frac{1}{2})^{n-1}

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