初期ひずみ $\epsilon_0 = 0.020$ が瞬時に与えられ、そのまま保持されているマクスウェル体がある。ばね定数 $E = 100 \text{ MPa}$、粘度 $\eta = 500 \text{ MPa} \cdot \text{s}$である。時刻 $t = 10 \text{ s}$ における応力 $\sigma$ として最も近いものを選択する。

応用数学応力緩和マクスウェル体指数関数材料力学
2025/6/12

1. 問題の内容

初期ひずみ ϵ0=0.020\epsilon_0 = 0.020 が瞬時に与えられ、そのまま保持されているマクスウェル体がある。ばね定数 E=100 MPaE = 100 \text{ MPa}、粘度 η=500 MPas\eta = 500 \text{ MPa} \cdot \text{s}である。時刻 t=10 st = 10 \text{ s} における応力 σ\sigma として最も近いものを選択する。

2. 解き方の手順

マクスウェルモデルにおける応力緩和の式は以下の通りである。
σ(t)=Eϵ0et/τ\sigma(t) = E \epsilon_0 e^{-t/\tau}
ここで、τ\tau は緩和時間であり、τ=η/E\tau = \eta / E で与えられる。
まず、緩和時間 τ\tau を計算する。
τ=ηE=500 MPas100 MPa=5 s\tau = \frac{\eta}{E} = \frac{500 \text{ MPa} \cdot \text{s}}{100 \text{ MPa}} = 5 \text{ s}
次に、時刻 t=10 st = 10 \text{ s} における応力 σ(t)\sigma(t) を計算する。
σ(10)=Eϵ0e10/τ=100 MPa×0.020×e10/5=2 MPa×e22 MPa×0.1353=0.2706 MPa\sigma(10) = E \epsilon_0 e^{-10/\tau} = 100 \text{ MPa} \times 0.020 \times e^{-10/5} = 2 \text{ MPa} \times e^{-2} \approx 2 \text{ MPa} \times 0.1353 = 0.2706 \text{ MPa}
与えられた選択肢の中で最も近いのは 0.27 MPa0.27 \text{ MPa} である。

3. 最終的な答え

0. 27

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